信濃川の土手などではときどき大繁殖しているのを見かけたことがあります。全体的に黄色みがかっていて近づいてみると赤みを帯びていることが多いのですが、鋸山登山道脇の草原で見たものは緑色。少し違和感があるものの雌蕊の花柱は1本ですからネナシカズラです。果実は青々としていました。普通にある種ですが、考えれば変わった習性をもった種です。発芽した後寄生する種に巻きつくとそこに寄生根を伸ばし、本来の根が枯れるのですから・・・。寄生した宿主から栄養をもらえばわざわざ自分の根は必要ないわけですから・・。発芽しても仮に巻き付くものがなかったらこの植物はどうするのでしょうか。やっぱり枯れてしまうのでしょうね。
途中見つけた虫こぶ。かなり大きくて2cm弱くらいはあるものでした。虫こぶもいろいろな形のものがありますが、いずれも原因となる寄生昆虫との関係で形成されるものです。丸くなったりかさぶた状になったりしますが、これはコナラの越冬芽に寄生バチが卵を産み付けてできたもののようです。