森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

タツノヒゲ

2012年11月29日 | 自然観察日記
この種もなかなか押さえられなかったものですが、この時に初めてタツノヒゲと識別できました。もう実は落ちていて決め手には欠けましたが、かつて教わったイメージのままの姿で生えていました。実はこの草は葉が表裏が反転して裏面が表側に出ているのです。これと同じ性質を持つのがウラハグサという種で園芸的には「風知草」と呼ばれています。脳の片隅にあったイメージと照らし合わせ、葉の表裏反転を確認して納得した次第です。

シソ科の花

2012年11月29日 | 自然観察日記
いくつかの個体があったのですが最終的にしっかりとした写真が取れなくて決め手に欠けるのですが、ヤマハッカ?かな。ハッカといってもハッカ臭はありません。この季節越後では近縁のタイリンヤマハッカが普通にみられるのですが、葉が亀葉状になっていませんでしたから、これにいちばん近い種はヤマハッカということになってしまいます。このグループも変異が多く写真を撮ってすり合わせるような手法では駄目で、標本を作り顕微鏡観察をきちんとしないと本当のことがわからないのだと思います。