小田代が原を一望したポイントからの絵ですが、広そうにも思いますがこれが全部ぐるりと電磁柵で囲まれています。グリーンシーズンは結構面白いものが出てくるのでしょうか。カヤとホザキシモツけが目立つ枯野でした。
当日は気持ちの良い晴天で山歩きには最適な条件でした。散策路に入って落胆したのがササ原の光景。見渡す限りミヤコザサが繁茂していて、ミズナラやカラマツ・トウヒが点在している光景です。これはこれで絵になるもののその構成種の少なさに残念な思いです。おそらく以前はもっと多様性があったのだろうと思いながら歩いてみました。このササ原では新たに運ばれてきた種子は発芽できませんから、ササが死滅するまでこの状態が続くのでしょう。
これが小田代が原をシカの被害から保護している電磁柵に設けられている「門」です。人が檻の中に入らなければならないのです。悲しい話ですね。越後の山野を歩く限りではこういう経験はありませんでしたからかなりのショックです。小田代が原や戦場ヶ原がシカによって生態系が破壊されているのだと思い知らされましたね。ミヤコザサの大草原もおそらくシカの影響が大きいのだと思います。