昨年K先生がこのキツネノエフデを見た、とても綺麗だったと自慢げに話をしていたのですが、あいにく私は確認しそこなっていました。今年も同じ場所に発生するのではというので何度か足を運んだものの空振り。K先生も同じで今年は「だめか!」とあきらめたいました。ところが先月初めころ山作業をしている最中にY君が何気なく可愛いキノコがあるというので見てびっくりです。会いたかったキツネノエフデです。かなり老菌でY君がちょっと触れたら倒れてしまいました。しかし、こんな老菌になっても色は褪せていないことも驚きです。私は初めての現物ですからちょっと舞い上がってしまいました。写真はもちろんですが、周辺をくまな探索。しかし、この1本だけしか見当たりません。発生がまれで運が良くないと会えないキノコです。でも、この里山に住んでいることはうれしい限りです。
脳症との関係が疑われ、食べてはいけないと盛んに言われているキノコですが、私は毎年このキノコをいただきます。(決して量は多くありません)。幼いころからごく普通に食用にしてきたいきさつもありますからね。脳症との関係で確証はなく「疑い」止まり。その後の進展も全くない状態です。濡れ衣だったらかわいそうなキノコです。季節を味わうには優れた食材のように思います。美しいキノコで美味しいキノコだと思っています。