越後ではリュウノウギクは糸魚川地域以南にしか見られないものです。内陸部にはないと思いますから海岸に沿って北上し県南部に自生していると考えるのが自然ですね。「野菊」というといろいろな種があげられます。県内ではヨメナやユウガギク、ノコンギクにシロヨメナ。あるいはハルジョオン・ヒメジョオンなども「野菊」扱いされるのかもしれませんが、このリュウノウギクほど「菊」ではありません。へんな表現ですが、リュウノウギクは葉を見ると、まさに「菊」で他の「野菊」とされるものと明らかに異なります。栽培される「菊」はこのリュウノウギクと同じ系統であることは間違いないことでしょう。
かつて静岡県内各地でごく当たり前にリュウノウギクを目にした時期がありました。この地では「野菊」といえばリュウノウギクというほどの近さでしたが、越後では糸魚川まで来てやっとみられる花のわけですから久しぶりに見る花は懐かしさでいっぱいでした。感慨ひとしおといったところ。やはり、私にとっての「野菊」はリュウノウギクなのだなぁとしみじみ感じたひと時でもあります。
ところで、花にはアリが沢山いるのに注目してください。実はアリは重要なポリネーターではないかと思います。とくにこの季節はあまり翅のある昆虫が飛来して受粉を手助けしているようなことは考えにくいですね。そればかりか、もっと暖かい季節でもアリが蜜を求めてさまざまな花に来ています。蜜のなさそうなカンアオイなどの花にもアリが来るのを見たことがあります。アリの行動によって花粉が媒介されるケースが多々あるという感じがします。
ところで、花にはアリが沢山いるのに注目してください。実はアリは重要なポリネーターではないかと思います。とくにこの季節はあまり翅のある昆虫が飛来して受粉を手助けしているようなことは考えにくいですね。そればかりか、もっと暖かい季節でもアリが蜜を求めてさまざまな花に来ています。蜜のなさそうなカンアオイなどの花にもアリが来るのを見たことがあります。アリの行動によって花粉が媒介されるケースが多々あるという感じがします。