10月、気になるセリが丘陵公園の一角に咲いていました。遠目に見ただけで、そのうち調べるつもりでその時は見過ごしておきました。久しぶりに訪れてよくよく見ると、シラネセンキュウのやや時期外れの花でした。狂い咲きがそろそそろ話題になるころで、このシラネセンキュウもその範疇に入っているかも知れません。そういう驚きもさることながら実はこの種を確認したのはこれが最初なのです。丘陵公園の植物リストにもう1種追加されることになります。
シラネセンキュウの県内の分布は広範囲に及んでいるもののあまり里地では見かけません。やや深山性の種のように思っていましたから、かなり意外な感じがしました。セリの花はみんな似ていてなかなか区別が難しいものです。一般的な花の時期からミヤマシシウドと重なりますから、これと混同している可能性もあります。