森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

チングルマ

2013年08月06日 | 自然観察日記
意外な出会いがチングルマです。中ノ代の湿原に木道脇に小さな群落がありました。もう花は終わって実の季節。花は終わったばかりで例の毛を逆立てたような実にはまだなっていませんから見逃すところでした。以降気を付けて周囲を観察してもそれらしいものが目に留まらなくて、ごく少ない種のようです。もっとも一般的なチングルマとの出会いはもっと高度の高い場所でそれも湿原というより尾根筋です。ですからこれには意表を突かれました。どういう経緯でここにあるのか説明するいい考えは浮かびませんが、この場所に生きているのは事実。面白いドラマがありそうです。

チングルマ 若い果実

2013年08月06日 | 自然観察日記
チングルマは草本のようで草本でない種ですね。高山の植物は矮小な木本が結構ありますがチングルマもその一つ。バラ科の低木。細かな羽根のような毛を付ける実が丸く広がるのが特徴で、花も素敵ですが実も個性があっていいです。何度も小松原に来ているといってもチングルマの存在に気づかなかったのですから恥ずかしい限りですが、最近進出してきたとするとこれはこれで興味深い存在です。