オウレンの深山から亜高山種。葉が3枚で花弁がしっかりあります。花弁が細い里山などにも見られるオウレン(キクバオウレン)とは雰囲気がかなり違いがあります。同じような環境には似たような種がありゴヨウオウレン(バイカオウレン)やミツバノバイカオウレンなど小型のオウレンが見られ、いずれも花弁は大きめです。小松原にはミツバオウレンが生育していていました。花の季節ではありませんからまばらに付けた果実が見られました。
樹林帯にオウレン(キクバオウレン)を見つけて少々意外な気がしました。この種は標高の高いところにはないという先入観が先にあったためで、この種の分布域の広さに感心です。杉植林の林床によく見られるのですが、ここではオオシラビソが混ざる混交林下に自生していました。やはりこの種と針葉樹との相関はあるような気がします。