森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

シラネアオイ

2013年08月16日 | 自然観察日記
意表を突かれた花の一つがシラネアオイです。山小屋から奥の樹林帯で山道と沢が交差する場所に咲いていました。この沢は上部が崩れていろいろなものが落ちてくよう様な場所ですから、もともとこの沢に生えていたというより転がり落ちて居ついているといった風情です。そうであっても数株ありますからここが彼らの新しい居住空間。雨で沢が崩れない限り生きていけると思います。
シラネアオイは今までの印象ではもっと低山の土壌の厚い場所に自生しているものというものでしたが、なかなかの高山いも生活しているものだと改めて認識した次第です。花は何とも美しく本当に見とれてしまいまいます。大切に保護していきたい種ですね。

ズダヤクシュ

2013年08月16日 | 自然観察日記
ズダヤクシュも生活圏が広い種だという印象です。長岡のちょっとした里山でさえ見ることができます。山小屋の周辺ややや湿り気のある比較的開けた場所の縁には普通に自生しています。むしろ何であるのだろうとさえ疑ってかかるくらいです。
そういえば、あってよさそうな種で見ない種が湿原内ではニッコウキスゲがあります。そして、ブナ林ではユキツバキがなかったですね。こういうない種をチェックするとこの小松原湿原とその地域の特性がより強調されるようです。興味深い事実です。