森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

タケシマラン

2013年08月22日 | 自然観察日記
亜高山帯に生育するユリ科の草本。小松原のブナ林やオオシラビソの林に点在していました。タケシマランは赤い果実の季節はしばしば見ていますがそれ以外の花の季節などはしっかりとした観察がありませんでした。今回は花の季節のようです。

ミヤマイボタ

2013年08月22日 | 自然観察日記
大きくはこういう種名でいいようですが、県内に普通にある種をエゾイボタという言い方で学んできました。ミヤマイボタの基本形から毛のないタイプをエゾイボタとするようですが、毛の有り無しを現地で確認してきていませんから今回はミヤマイボタにしておきます。里山で見慣れているイボタと違いはないように思いました。

タケシマラン 若い果実?

2013年08月22日 | 自然観察日記
ところが花と思ってアップで見るとどこかおかしい・・。ユリ科の花のはずですがらしくありません。小さな花ですから目の悪い自分にはよく見えないものと考えてとにかく写真を撮って持ち帰ることにしました。やはり変ですね。つぼみでもないし果実でもありません。どうやら花が終わった直後の状態ではないかというのが結論です。

ミヤマイボタ 花

2013年08月22日 | 自然観察日記
ミヤマイボタは低木で2m範囲で4mを超えるようなものは出会ったことはない気がします。いい花なのですがなぜか印象の薄い種です。実は黒く熟します。食べても害は無いようですが口に入れたことはなぜかありませんね。

サンカヨウ 実

2013年08月22日 | 自然観察日記
イボタの近くにはサンカヨウがありました。もう果実が熟視気味で、いくつかをほうばってみました。たいして果汁はありませんが甘酸っぱい味や香りが疲れをいやすようなイメージを持っているためか山歩きをして出会うと必ずといっていいほど口にします。この当たりがイボタとの違いで、長い習慣になってしまっています。個人的には、サンカヨウの花は残雪があるような景色で見るのが好きで深山や亜高山の花という印象を抱いていますから、里山というエリアには植え込まないでほしい山野草です。