森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヤチスゲ

2013年08月07日 | 自然観察日記
高層湿原の本当の主役はミズゴケやスゲなどです。低温のため枯れても分解が進まずいわゆる泥炭層を作るもとになって雨水を貯めるのに役立っています。しかし、この手の植物は特徴がとらえにくく分類が難しいなどで敬遠されがちな存在。私も同じく敬遠する方ですが、そんな中でも比較的にわかりやすいいくつかがありますからけぎらいすることなく調べていきたいと思います。これはヤチスゲ。小さな浅い池塘には群生していますから比較的わかりやすい種です。ヤチスゲが長く生育するとその池塘は陸化しやがてミズゴケに追われるようで陸化したところには見られません。

ミカズキグサ

2013年08月07日 | 自然観察日記
しゃれた名前ですが名前に似ず結構地味な存在。ミズゴケ湿地に生えています。大きな群落のはずですが今回は花が少なくてそれと分かりませんでした。花は白いのですが花が終わると褐色に変わってしまうために全く目立たなくなります。ヤチスゲに比べるとかなり繊維が進んだ時点で出現する種ととらえることができそうです。