森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヨツバシオガマ

2014年08月15日 | 自然観察日記
弥陀ヶ原で最初に出迎えてくれた湿原の花がヨツバシオガマ。シオガマの仲間は高山植物のイメージですから高山に来たという実感がわきます。4枚の葉が輪生することが多いのでこう呼ばれますが、必ずしも4枚ではないですね。「シオガマ」の由来がばかばかしくて「塩を作る『塩竈』は浜で美しい・・」が「葉まで美しい・・」と置き換えられて「シオガマ」と付いたとか。確かに葉は繊細で美しいとは思いますが・・・。

ヨツバシオガマの花

2014年08月15日 | 自然観察日記
くちばしのとがった鳥の頭のような姿が独特で一度見たら忘れられないようなな形をしています。しかし、内部の様子は外からは分からず分解しないとだめですね。しかし、そんなことはできませんから外から見て想像するだけです。ゴマノハグサ科。雄しべは4本。やや膨らんだ柱頭がある雌しべが1本。子房は2室に分かれるという。

ヨツバシオガマの葉

2014年08月15日 | 自然観察日記
この個体は4枚の葉が輪生しています。弥陀ヶ原で見たヨツバシオガマは比較的成長がよく葉が大きいように見えました。力余って4枚が5枚になってしまったような個体さえ見られました。
シオガマの仲間は半寄生植物とされ単独栽培はできないそうです。イネ科植物に寄生していると言われています。貧栄養の高山や寒冷地に生活することを選んだ過程で、他から栄養を貰うという能力を身に着けたのではないかと想像しています。