高山植物の定番チングルマです。花の早い種ですが、残雪が遅くまであった場所はまだ花盛り。夏山に登って花がいっぱいある光景はそれほど経験したことがなく、結構新鮮な感じがします。草本のように見えますがれっきとした落葉低木です。雪消えと同時に葉を展開し花を咲かせます。個人的にはこの種がダイコンソウ属に分類されているのがいまだにしっくりこないでいます。不勉強のせいですね。
早めに咲き出した花はすでに散って実の時期を迎えているものもあります。チングルマはこの実の林立し風になびく姿の方が印象的で名前の由来にもなっています。そういう姿が恋しくてまた今年も高山に足を運んでしまうのです。しかし、この実もそう長くあるわけでもなく、10日もすれば熟して風で飛んで行ってしまいます。