森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

イチイの大木

2015年10月18日 | 自然観察日記
歩き始めてすぐに小さな祠があります。その傍らにイチイの大木がありました。森の中ですから樹高が定かではないのですが、およそ15m弱くらい、幹の径が70cm程度で、私が今迄に出会ったイチイの樹としては最大級。思いがけない出会いで大いに感激しました。

イチイの葉

2015年10月18日 | 自然観察日記
小さな祠に目が行きがちで寄り添うように立っている樹はスギの木だろうと思いきや、胴から噴き出して小さな小枝を見て目を見張りました。スギやヒノキではありません。しげしげと葉や幹を観察し見上げては樹上の様子を逆光の中で何だろうと推理した結果、イチイであると気づきました。イチイの大木があまり見たことがありません。越後でも高山帯や高山帯の尾根上に風雪にさらされた矮性のイチイの木を見てきましたが、山の中でこのように真っ直ぐに立ち上がった樹は初めての経験です。(平地の公園や神社などではたまに見かけます)