どこかで見たような?それでいてはっきりしない植物が散策道脇の岩場に生育しています。キンポウゲ科の種であることは間違いないのですが、過去に自然界では見ていない種。昨年上三依の植物園で観察しているレンゲショウマと推測したものの決め手にかけます。
花のない季節ですから、せめて果実でもと周辺にまだ個体はないかと探した結果一個体だけ果実をつけているものが見つかりました。この果実でレンゲショウマと確信した次第です。自然界で初めてレンゲショウマに出会えたという喜びがあったものの、これが花の季節ならどんなに感激しただろうとちょっと残念な気持ちも。周囲には数株が自生していましたが決して多くはなく、栄養状態もいいとはいえない様子。かなりうす暗い環境で、おまけに岩場。土壌の環境も良くないようです。しかし、もう少しよい環境にきっと自生していてくれるものと考えこの場を離れました。ここに来れば自生のレンゲショウマに会えるという私の秘密の場所が一つ増えたということにしておきます。