米子不動尊近くにくるとどこかで観たようなそれでいて思い出せない種が群生している場所に出くわしました。花があれば即座に分かったのですが、今は全くありません。タイミングの遅れた花などが概して存在するものなのですが、この種については全く見当たりません。果(さくか)が頂についていて、葉などからの特徴からナデシコの仲間と類推してみましたが、その場ではセンジュガンピがどうしても思い出せません。
風に揺れる小さな被写体にピントを合わせるのは大変な労力。機能の優れたカメラなら簡単なのかもしれませんが持合いのものは平凡な機種。小一時間も悪戦苦闘して、偶然ここまでの写真をゲット。ナデシコ科の果実ですね。
センジュガンピは傾斜のきつい場所に生えているように思います。やや薄暗い林床に純白な花が咲いていると幻想的な感じさえするのですが、ここはまさに信仰の地でもあることからいい感じだと思います。新潟県内にも自生があるのだそうですが、まだ私は観たことがありません。県境の高山帯付近で記録があります。経験的にセンジュガンピは信州の亜高山帯の花という刷り込みがなされていますから、持ち帰って調べてセンジュガンピと気づいた時には大いに納得しました。