シラネアザミ

トウヒレンの仲間が出てきました。シラネアザミです。アザミと付きますがアザミ属ではなくトウヒレン属。東北から中部の亜高山帯の草地に生育するというのが一般的な考え方。個人的な印象でこの花を見るのは例えば北アルプスの八方尾根などの高山帯というイメージでしたが１０００ｍ程度の山地にもあることを認識しました。そういえば、春弥彦山塊でトウヒレンの葉を観ています。葉だけでしたから種を特定できていませんが、シラネアザミの可能性があります。県内でシラネアザミのことについてはあまり聞いていませんから、見当違いなことかもしれません。宿題がいっぱいありますね。
草丈５０ｃｍ程度。アザミではありませんから葉に棘はなく触っても痛くありません。

シラネアザミの頭花

頭花の部分を観るだけではアザミと錯覚しますが、管状花の雌しべは丸く円を描き、雄しべはの葯は青紫色をしています。アザミの仲間はこの形質は見ません。

シラネアザミの葉

葉に特徴があります。単葉で切れ込みはありません。下部の葉は大きく基部は丸くへこんでいます。上部の葉は小さく幅が狭い披針形。