森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

キクイモ

2015年11月12日 | 自然観察日記
開拓地らしい一角に黄色い花が群れていました。かなりの高径草本で、近づいて確認するとキクイモのようです。かつて栽培をしていたのでしょうか?それがほぼ野生化しているようにも見受けられます。まだ開花していない個体も多く咲きそろうとちょっとした景観になりそうです。しかし、雰囲気をぶち壊してしまいかねない外来種の草原になってしまいます。

キクイモの花

2015年11月12日 | 自然観察日記
ヒマワリと近縁の種とされます。オオハンゴンソウなど外来の黄色い花が道路端などで繁茂していますから、やや大きい黄色い花を見るとハンゴンソウの仲間かと思いがちになりますが別属です。

キクイモの葉

2015年11月12日 | 自然観察日記
近似種にキクイモモドキという種があるそうですが、残念ながらその区別がはっきりとできません。場合によってはそのモドキの方かもしれないのですが、撮ってきた写真からはキクイモと考えています。

キクイモの実生

2015年11月12日 | 自然観察日記
開拓した場所は荒地を作りますが、そういった場所にびっしりと生えたキクイモの実生です。この近くにシカなどの食害を防ぐ電磁柵があり狭い範囲の中に「高山植物を動物の食害を防ぐために・・」という看板があって何やら保護をした形跡があります。かなり荒れていて効いているのかいないのか・・。中に入って何を保護しているのか確認しましたが、目的が分かりません。僅かに目ぼしいところではシラタマノキが生育していました。ここはかなりの山奥です。隣接してカラマツなどの植樹した林もありますが、簡単には利用できそうにない場所です。一体ここはこれからどのような遷移を遂げるのでしょうか。キクイモのその後も気になります。周囲にマッチした自然状態に復帰していくことを祈った次第です。