立派なツノハシバミの実が目にとまりました。里山にも株は結構あるのですが果実を認めことはあまりありません。この株もそれほ沢山実がついているわけではないのですが実の充実ぶりが際立っていました。過去に一度だけ一株に沢山の実をつけた個体に出会ったことがあります。その時は実を採集し炒って食べようと考えていたのですが、実に付く鋭い細かな棘に悩まれてかなり苦労して採集したことを思い出します。ヘーゼルナッツの仲間ですか美味しいのです実の棘が難物です。
すでに来年の準備ができています。ツノハシバミは雌雄同株ですが雌雄異花。これは雄花のつぼみです(正確には尾状花序の越冬芽)。雌花は小さく葉腋に芽鱗に包まれていますが、葉芽か花芽かにわかには判断付きません。
比較的広く分布しているらしく一部地域を除いて全国的に見られるようです。そうはいってもやや冷涼な環境が好きそうで暖地には少ないとのこと。日本ではこの樹が果実として注目されないのは実付きがあまり良くないのと果実に付く棘(棘毛)のせいではないでしょうか?味は結構良いと思のですが。