登山道を歩き始めてすぐに出てきたのがシロバナトウチソウ。最初は物珍しいのでシャッターを切りまくりですが、登るにつれてどんどん出現して来ます。ここではごく普通の種であることがわかりました。ところどころ大きな群落もありよく晴れた青空のもと背景の峰々によく調和して気持ちの良い山登りをすることができました。
シロバナトウチソウはワレモコウの仲間。その中でもピンクのカライトソウの花を白くした種と考えたほうが良いかもしれません。似た種でナガボノシロワレモコウという湿地に生育するやや葉が細く花穂も長い種がいますが、こちらはワレモコウに近いようです。シロバナトウチソウはそれほど湿った場所には生育していなくて斜面や登山道わきに見られました。葉はかなり光沢をもちボリュウムがあります。
シロバナトウチソウは花序の下のほうから(無限花序)咲いていきますが、ワレモコウは上から(有限花序)咲いていきます。同じ仲間でもこの違いが面白いですね。したがって、近縁であってもシロバナトウチソウとワレモコウはやや遠い関係なのでしょう。