森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

イワカガミ

2016年12月22日 | 自然観察日記
名残が原湿原で目立ったものにイワカガミもありました。すでに花はないのですががく筒が赤く色づいていてそれがかなりの密度で生育していましたから、「何という花ですか?」と質問をされまさに花がさいているものと勘違いされておられる方もいました。花も素敵ですがその後の姿も人を魅了するわけですから隅におけない存在です。

イワカガミの葉

2016年12月22日 | 自然観察日記
葉に鋸歯がありますからイワカガミです。時に岩場、山岳道路では切通のササ原の根元にもしばしばみられます。乾燥するような場所から湿地まで幅広い環境に適応していると考えられます。栗駒山でもこの湿地ばかりでなく各所に生育するのを確認しています。概して高山帯は雲や霧で空中湿度は高いことが多く、岩場といっても水分の補給は十分あると考えられますから低山の岩場とはかなり異なるのではないかと思われます。