森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハナヒリノキ

2016年12月09日 | 自然観察日記
高所に多い葉裏が白いウラジロハナヒリノキではなさそうです。低山帯にもあるハナヒリノキと考えています。有毒植物で粉にし水に溶いて殺虫剤に使ったという話を聞きます。その粉末が鼻に入るとひりひりしてくしゃみが出るとか。名前の由来だそうです。実用的なところからつけられた名前でなかなか味わいがあります。

ハナヒリノキの果実

2016年12月09日 | 自然観察日記
ハナヒリノキは下向きに花が列になって咲くのですが、花が終わり実が熟すにつれて上向きになって来ます。これは、すべて上を向いていますが、先端の花が終わったばかりのものは下を向いていてその前に咲き終わったものはやや上に向きかけているというような状態が観察できます。下向きに咲くのは雨滴が入らないようにしていると考えられ、果実が上を向くのは種子が熟して果実が裂開した後遠くまで種子を飛ばすための工夫と考えるべきでしょうか。下を向いていてもあまり変わらないような気もしますが・・。

ハナヒリノキの新葉

2016年12月09日 | 自然観察日記
新しく伸びだしたハナヒリノキの若枝の葉ですが、らしからぬ雰囲気があって目に留まりました。ここだけ見ているとハナヒリノキに行き当たりませんが、付け根の枝がどこから出ているということを確認するとハナヒリの若枝であることがわかりました。ハナヒリノキでもこのような感じになることがあることを学んだ次第です。