森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

シラネニンジン

2016年12月23日 | 自然観察日記
せり科の植物では先日ハクサンボウフウを取り上げました。栗駒山で見かけたセリ科植物がもう二種。高山帯では定番の種かもしれませんが、その一つがシラネニンジンです。比較的花の密度が高い花穂をしている種です。あまり大きくはならずそれでも数十センチにはなるでしょうか、白い花を密につけた花穂がところどころにらわれます。

シラネニンジンの花序

2016年12月23日 | 自然観察日記
正確には複散形花序というのだそうですが線香花火をたくさん組み合わせたような形状をしています。せり科の花に特有な形質で、種も多いため花序だけではよくわからないケースがままあります。しかし、シラネニンジンの花序は言葉では言い表し難いのですが独特の丸みを帯びた質感でインプットしています。花のない時期は葉などと組み合わせないと判断は難しいものです。