森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ツリガネニンジン

2017年10月01日 | 自然観察日記
ツリガネニンジンもたくさん花を見せていてお花畑を賑わせていました。この種もかなり低海抜から自生していて山頂近辺のお花畑で一気に数が増えるというように見えました。
ツリガネニンジンは里山にも生育しています。そういう点では垂直分布の広い種ということになるのですが、高山種という扱いでハクサンシャジンという種がありますが、区別点があまりはっきりしないので平標山ではこれがハクサンシャジンという個体を見つけることができませんでした。北アルプスなどの3000mクラスの山塊でないと無理なのでしょうか。

ツリガネニンジンの花

2017年10月01日 | 自然観察日記
ツリガネニンジンの花もいろいろな顔を持っていると思います。大きめの花の個体がある一方ほっそりとした花が並ぶ個体もあります。大きめの花だとハクサンシャジンと言いたくなるのですが、草丈があまりにも大きいため該当しません。ササ原の深い平標山の環境には草丈の低い個体は適応しないと思います。

ツリガネニンジンの葉

2017年10月01日 | 自然観察日記
ツリガネニンジンの葉は車状に3から4枚輪生するのが普通です。そういえば、ヒメシャジンもツリガネニンジン属。葉が輪生するグループと葉が対生するグループに分けて考えるといいことに気づきました。