森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オタカラコウ

2017年10月13日 | 自然観察日記
キオンと同じような黄色い花を咲かせている背の高い草本が草原の一角に出ている場所がありました。オタカラコウです。数は見える範囲では多く無くちょっとしたアクセントを添えています。どちらかと言えば湿った場所を好む種です。水気の好きなコシジシモツケも多数ありますから、このお花畑は雪消えが遅く湿潤な状態が長く続くのでしょうか。

オタカラコウの花

2017年10月13日 | 自然観察日記
栂池や尾瀬の湿原周りで大きな群落を見てきました。平標山ではこのお花畑以外では気づきませんでした。ササ原が広い面積を占めている場所で、湿原もあるのですがキンコウカやワタスゲなどが見られる程度ですからあまり土壌が発達していない所なのかという印象です。

オタカラコウの葉

2017年10月13日 | 自然観察日記
根生葉が数枚ありますがササ原の中の株はその様子が確認できませんでした。登山道わきの小さな個体の根生葉です。いわゆる腎心形をした葉で長さ20~40㎝、幅20~30㎝ほど。葉の先端が小さく尖ります。