森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ミヤマホツツジ

2017年10月04日 | 自然観察日記
平標山にはミヤマホツツジも見られます。もちろん高海抜帯に生育していますからホツツジとは混在していなかったように思います。この両種はだいたいうまくすみ分けをしているように思いました。ホツツジに比べ株は小さく樹高も低め。時に大株もあるようですが花数が多くないせいかあまり目立ちません。

ミヤマホツツジの花

2017年10月04日 | 自然観察日記
花の一つ一つをみればミヤマホツツジの方が大きめで可愛い花のようですが、花穂全体に着く花や花穂の数ではホツツジに負けるようです。めしべが曲がるという性質があったりしますが、花軸が分岐せず単軸でそこに一つ一つの花が付いています。見分けの一番簡単な場所でしょうか。

ミヤマホツツジの葉

2017年10月04日 | 自然観察日記
葉の質感はやや光沢をもつようでホツツジに比べ厚みを感じます。
これまでいくつかの近縁種を取り上げ対比しながら見てきましたが、一つの山塊で高度差を念頭に分布の差異を考えるのはとても興味のある問題です。高低差千数百メートルの環境の変化とそれに適応する種の変化。自然の造形は興味の尽きない問題です。