森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハキダメギク 花

2013年11月24日 | 自然観察日記
長岡当たりではまだ少ない気がするのですが、2年前上野公園に立ち寄った時には綺麗に管理されており、あちこちに花を見ることができましたから関東の繁殖ぶりは想像に難くないです。それでも、花を見ればいとおしい気持ちも湧いてきます。自然状態で命を繋いでいる種、その造形には洗練さたものが感じられます。

キツネノマゴ

2013年11月23日 | 自然観察日記
面白い名前ですね。どうしてこういう名前が付いたのかはわかりませんが、一度聞くと忘れられません。このキツネノマゴも里山フィールドミュージアムには住んでいなかったのですが、新たに移住してきた種のようです。植栽した花湿地のエリアに点々と顔を出してきました。どの程度の暴れん坊なのか不明ですが、草丈が小さいせいか今のところ目に余るという状態ではありません。

アケボノシュスラン

2013年11月22日 | 自然観察日記
一般的にはアケボノシュスランは8月下旬ころに見られるというのが私の感覚ですが、この個体群の花期がすごく遅いのが面白い。いわゆる奥手の品種ということになります。里山フィールドミュージアムにはいくつかの個体群があって他はすでに花がないのにこの個体群は11月に入ってもまだ花を見ることができました。
アケボノシュスランは小さな野生ランですが個体数が少なくマニアには垂涎の的になっている場合があり、注意して守っていく必要があります。

アケボノシュスラン 花

2013年11月22日 | 自然観察日記
さすがに遅い花で色あせている感じです。最盛期は桃色がかった美しい色です。幾分湿った場所で大型の草本類の下になって、ひっそりと暮らしているという風情です。環境がうまく合うと生育も旺盛ですが、微妙な環境変化で花も見せないことがあります。

テンプレート変更

2013年11月21日 | 自然観察日記
テンプレートが終了につき、本日より模様替えです。ずーっと変わらないのがよかったのですが・・・。
「テンプレートは、2013年11月21日(木)をもちまして配布と利用を終了いたします。」とgooから言われればどうしょうもありません。
少しイメージが違いますが今後もよろしくお願いします。

ハトムギ

2013年11月21日 | 自然観察日記
フィールドミュージアムの造成工事から2年、様々な移入植物がみつかりました。このハトムギもその一つで花湿地といわれる一角に生育していました。今では珍しいものになっていますが、私の幼少期にはどこの家庭の庭にもこのハトムギがあって、この種子を集めてはお手玉の中に入れたり、枕の心材に利用していた記憶があります。どこから入ってきたのかは定かではありませんが、招かざる客とはいってもかつての里山植物です。圃場の一角に保存しようかと考えています。

ハトムギ 種子

2013年11月21日 | 自然観察日記
「ジュズ玉」とも呼んでいましたが、私は同じものと思っていました。調べてみると同種扱いでいいようで、ただ含まれるデンプンに差がありモチ性とウルチ性で区別するときに使い分ける・・・・。
どこか懐かしい実です。0さんに「ジュズ玉がある」と話したら大喜びで昔これを使って遊んだことを熱く語ってくれました。そして、沢山増やしてほしいという依頼を受けてしまいました。どこかの農場では大量に栽培しているのでしょうが、身近なところから消えた植物です。

ミョウガの実・種子

2013年11月20日 | 自然観察日記
今年もミョウガの実が付きました。昨年は見つからなかったのですが今年は結構ありました。いまだ「初めて見る!」と驚かれる方がたくさんいます。最近の気候がミョウガの結実に影響していることはまず間違いありません。夏から秋花の咲く季節の高温状態が結実に影響しているのではないかと考えています。ミョウガは南方系の種で古くからの移入種。越後ももともと自生していた地域の気候に近づいてきたようです。
漫画に出てくる龍のとぼけた顔のようですね。種子は白いゼリー状の膜につつまれている黒いものがそれで、赤い部分は種子を包んでいた果実の内側の色です。よく「花が咲いた」といわれますが、花ではありません。

ミョウガの実 追加

2013年11月20日 | 自然観察日記
ミョウガの実を取り出してみました。実の外側は特に色彩はありません。種子を包む白い皮は水分の多い柔らかい組織です。内部が色鮮やかな赤い色になるのは明らかに動物に注目してもらい種子を運び出してもらいたいということなのでしょう。

イシミカワ

2013年11月19日 | 自然観察日記
イシミカワは全国的に分布しているといわれながら不思議と出会ったことがありませんでした。長い間図鑑でのみの付き合いでしたが、ひょんなことからご対面です。里山フィールドミュージアムの山の水辺区といわれるヨシ原の縁に自生していたのを発見。普段は行かない場所でしたから本当に偶然でしたね。なんとなく細々とした暮らしぶりで同じ仲間のミゾソバが大繁茂する野とは対照的です。

イシミカワ 実

2013年11月19日 | 自然観察日記
イシミカワの特徴は何と言ってもこの青い実でしょうか。とても美しく、この実を見ただけで舞い上がりました。誰も知らない私だけの秘密・・・。こんな瞬間がかけがえもない至福の時間で自然というのは実にすばらしいものだとつくづく思います。タデの仲間でこの色を持っているものは他にはないと思います。花のほうはいまいちのイシミカワ、実らせる実は宝石にも値します。

イシミカワ 葉

2013年11月19日 | 自然観察日記
唯一困った性質が結構痛い棘をまとっていることでしょうか。ウナギツカミやママコノシリヌグイなどと同じでいわゆる逆棘を持っています。それもかなり強烈な・・・。いずれも秋の植物ですから他物に寄りかかりながら生育する性質があり、より確実に周りのものにしがみつくために鋭い棘を持っていると理解されます。葉はほぼ正三角形(~二等辺三角形)で基部のへこみも大きくありません。

クロモ 雄花

2013年11月18日 | 自然観察日記
先日オオカナダモの花を載せましたがそれから日を置かず里山の池を観察しているとクロモの花が目に留まりました。とても小さいものでよほど気を付けていないと水面に小さなゴミが浮いているくらいの感じで見過ごしてしまいます。この花、ちょっとした刺激(波紋)で本体から離れてしまい微風でも水面を滑って行ってしまいます。かなり水面に近づかないと写真が撮れません。身を乗り出してのかなり危険なポーズでの撮影でした。