森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

スッポンタケ 幼菌

2013年11月06日 | きのこ・菌類
ツチガキがいた脇にはスッポンタケの幼菌が見られました。まるで何か動物の卵のような姿で地面に転がっていました。(実際は地中の菌が地表に作ったもので細い菌束でつながっています)「蛇の卵」と思う人が多く、キノコの一種と知るとその驚きがきっかけでキノコの世界に興味をもたれる一つの引き金になるかもしれません。「卵」を割ると中には小さな菌が収められています。この真ん中の白い部分が急速に伸びて高さ15cmくらいになり、その頭部に緑がかった灰色の胞子を成熟させます。なかなか強烈なハエが好む臭いがして、嗅いだ人は決まって顔をゆがませます。白い部分は食用になるとのことですがまだ経験はありません。外側の厚い膜は弾力がありこんにゃくみたいな触感があります。

ヤマブシタケ

2013年11月05日 | きのこ・菌類
久しぶりの出会いでした。それも立派なきのこです。偶然の出来事で同行していた人が急斜面を降りる時たまたま体を支えるために手をおいた樹に出ていたのです。それまでは同行者一同足元ばかり見ていて樹の上の方など目をやらないで下っていましたから・・・。手を置いた人が目線をあげたことで気づいた次第です。不思議な形をした綺麗なキノコですね。

ヤマブシタケ 拡大

2013年11月05日 | きのこ・菌類
木材腐朽菌で、一般のキノコのような傘はありません。柔らかい糸状の特機が無数に垂れています。結構おいしいキノコで最近では栽培され市販されているという話も聞きます。このキノコと偶然持ち込まれた天然マイタケとともにキノコ汁にしたことは、今思うと間違えているような気がしてなりません。きっともっとふさわしい調理方法があったはずです。

カノシタ

2013年11月04日 | きのこ・菌類
偶然見つけたカノシタです。歯触りがしっかりしていてなじみやすいキノコで調理の仕方でいろいろ味わえます。探せばもっと出てきたのでしょうが、たった一つでは食べる対象にはなりにくく観察するだけになりました。

ウラベニホテイシメジ

2013年11月03日 | きのこ・菌類
今年里山で出会ったキノコをいくつか取り上げます。
ウラベニホテイシメジです。なかなか立派なキノコに出会いました。里山には大きなシロはないようですが、時々見かけるます。肉厚で充実しているのでキノコ狩りのターゲットになります。コナラなどの雑木林で下草の少ない腐葉土の厚い場所に発生するようで、発生すれば比較的見つけやすいキノコです。

ウラベニホテイシメジ裏面

2013年11月03日 | きのこ・菌類
名前の通り裏面はうっすらピンクがかるのが特徴です。厄介なのが良く似た毒キノコが存在するることですね。クサウラベニタケ。傘の裏面はまったく同じ色。全体の色もそっくりです。知人で中毒を起こして一騒ぎを起こした人がいて、恨みつらみを毎年聞かされます。クサウラベニ丈はウラベニホテイシメジより細く小さく茎は充実していません。気を付けましょう。

キンチャヤマイグチ 幼菌

2013年11月02日 | きのこ・菌類
今年はキノコを取り上げる機会が少ない気がします。そこで、志賀高原で出会った比較的珍しい菌も紹介することにして、キンチャヤマイグチです。いろいろなステージの子実体があったのですが写りのいいのが幼菌でした。成菌では10cm以上になるものもありますから大型のキノコに入るかもしれません。傘は黄銅色から茶色が主流。茎が黒い点々がびっしりみられるのが特徴です。食用になるそうですがまだ私は試していません。

ヤブニンジン

2013年11月01日 | 自然観察日記
地味な存在です。湖畔には茶屋があってこの日も営業していたようですが客の人影はなくひっそりと静まり返っていたのですが、その茶屋の脇には下界から連れてきたのか、ヤブニンジンが育っていました。といってもオオバコなどに比べれば大きな害は無いと思いますので大目に見ておきます。よくぞこんなところで生きているなぁというほうが素直な感じです。きっともう少し暖かめな里山が好きな種だと思います。