先日、テレビのドキュメンタリー「花桃の里にいらっしゃい」を見た。
花桃の里は天竜の道の駅にもあるので、てっきりそこが舞台かと思った。
それがなんと、島根県の山間部の「川角(カイズミ)」集落だった。

集落は13人。
平均年齢は79歳。
超限界集落だ。
当然休耕田が多くなり、そこに花桃を少しずつ植えて1200本になるという。

「天国にいちばん近い里」は、まさに桃源郷づくりを集落あげて取り組んでいる。
13人しかいないのに、悲壮感がない。
しかも、近隣によびかけて「花桃まつり」を取り組んでいるのだ。
それが1000人以上も集まったという。

集落の長老たちの生きる心意気が素晴らしい。
富士山の世界遺産登録が毎日流されるがされているが、どうも観光ビジネスの利害ばかりが報道されてしまう。
人類学者中澤新一は、富士山は日本人のこころのよるべ・拠り所、太古の時代から崇めてきた意味を今こそ考えるときだと指摘する。
浮かれる利害関係者と観光客との現世利益の風潮を思うと、この川角集落のなんと静謐な桃源郷の価値が輝いてくる。
それは、テレビの安価なショー番組がゴールデンタイムを席巻しているが、じつは深夜に追いやられた「ドキュメンタリー」番組が懸命に健闘しているのと似ている。
高齢になってもロマンを忘れない、いやそれを実現しようとするくらいの好々爺になりたいものだ。
川角集落に頭が下がる。
それを画像としてとりあげたスタッフにも頭が下がる。
久しぶりにいいものを見させていただいた。
花桃の里は天竜の道の駅にもあるので、てっきりそこが舞台かと思った。
それがなんと、島根県の山間部の「川角(カイズミ)」集落だった。

集落は13人。
平均年齢は79歳。
超限界集落だ。
当然休耕田が多くなり、そこに花桃を少しずつ植えて1200本になるという。

「天国にいちばん近い里」は、まさに桃源郷づくりを集落あげて取り組んでいる。
13人しかいないのに、悲壮感がない。
しかも、近隣によびかけて「花桃まつり」を取り組んでいるのだ。
それが1000人以上も集まったという。

集落の長老たちの生きる心意気が素晴らしい。
富士山の世界遺産登録が毎日流されるがされているが、どうも観光ビジネスの利害ばかりが報道されてしまう。
人類学者中澤新一は、富士山は日本人のこころのよるべ・拠り所、太古の時代から崇めてきた意味を今こそ考えるときだと指摘する。
浮かれる利害関係者と観光客との現世利益の風潮を思うと、この川角集落のなんと静謐な桃源郷の価値が輝いてくる。
それは、テレビの安価なショー番組がゴールデンタイムを席巻しているが、じつは深夜に追いやられた「ドキュメンタリー」番組が懸命に健闘しているのと似ている。
高齢になってもロマンを忘れない、いやそれを実現しようとするくらいの好々爺になりたいものだ。
川角集落に頭が下がる。
それを画像としてとりあげたスタッフにも頭が下がる。
久しぶりにいいものを見させていただいた。