昨日の「里山コンサート」にはなんと地元の方がスタッフに参入してきた。
このコンサートの魅力は、地元産弁当(口)、庭の秋の借景(目)、生の演奏(耳)の三大要素が中心。お弁当には、数少ない地元産無農薬の米に、毎回好評の地元のヤマメの甘露煮、地元産の野菜がメインとなっている。
売店には地元の茶農家をメインにお茶・紅茶・シイタケなどが並べられている。
参加者にはお茶農家からの「おみやげ」のミニプレミアムをもらえるのも楽しみだ。
さらに、地元野菜には無農薬野菜とその加工品が用意されている。
もちろん儲けは僅かなものだが、キクイモのような流通に乗っていない健康野菜があるのも特徴だ。
しかも、端材で作った木工品や竹かごを楽しめたり、フェアトレードのコーヒー(前回)を飲めたり、手づくりパンなどが人気がある。
こうして、地域の零細な経済に小さな潤いを与えているということである。そしてそれを支えているのが「長蔵寺応援団」のボランティア。あまり力まず背のびしないで尾上さんの思いを応援することに徹しているのがいい。
地元では日当を払えばやってくれるが、共同作業は別として自前でボランティアをやる人は極めて少ない。たとえやっている人でもそのほとんどが「よそ者」から構成されているのが実態だ。
その意味で、過疎地で開催されるこの里山コンサートの意味するものは深いとかねがね思っている。