浜松・春野の国道362号を走る車はどんどん「はるの産業まつり」会場に吸い込まれていく。天竜高校春野校舎の秋葉太鼓が蒼天の秋を叩く。ふだんの山里ではなかなか見られない食材や用具が一挙に開示され、飲食も楽しめる。
ただし、売る側と買う側とがそれぞれ一方的に完結するだけの関係に疑問を持つことが多く、毎年参加することはなかった。が、地元から関係する人も多く、ふだん会えない人に会えるのも楽しみの一つだ。また、ここならではの食材に出会えるのも期待できる。
初めて食べたのは、チョウザメの炭火焼きだった。食べてみるとまさに焼き魚の上品な味が魅力的だ。これはじゅうぶん商品化できると思えた。ただし、販売側はまだ慣れていないのがわかる。
高校生が作ったスコーンを食べてみた。春野茶をブレンドしたものにチョコレートをかけてある。おじさんにはチョコは必要ないと感じるが、お茶の風味は伝わってくるのはグッドだ。それに、栞をサービスにいただき、そのマスコットキャラクター「はるてん」が一番良かった。春野を象徴する「きのこ・やしおつつじ・お茶・鮎・天狗・秋葉神社」らしきイラストが組み込まれている。