以前、山菜狩りを始めたときのころ、本命の「ヤマウド」と「シシウド」の違いがよく分からず師匠に教育的指導をされた。おかげで今では間違えることはなくなった。そのシシウド(猪独活、せり科)が畑の周りや裏山にちょくちょく2mほどの巨体をさらすのだ。シシウドは邪魔でいつもは草刈りの対象だったが、玄関の近くにその実ができていて、よく見ると花火を観るみたいな見事さに感心していて駆除できないでいた。
しかも、そこにはキアゲハのハイカラな幼虫が鎮座していた。そういえば、白い花があるときは蝶や蜂などがよく集まっていた。花茎ができるには4~5年もかかるそうなので、これから草刈りは慎重にしなければならないかも。ヨーロッパでは古くから慢性病の薬にしたり、根や実を精油にしたり魔除けにも利用されていたそうだ。また、魔女の霊草としてこの「アンジェリカ」は、新芽を砂糖漬けにしてケーキの彩りにしたり、実をクッキーの材料にしていたようだ。ヤマウドの旨さからするとどうも邪魔者扱いしてきたが、乾燥した葉はハーブティーにしたり、かきあげの天ぷらでも食べられるというので余裕があるときは山菜として挑戦する価値がありそうだ。