このところの梅雨のような雨で突然キノコがのこのこ原木から「咲き」だした。ナメコはすっかり大きくなってしまって大急ぎで収穫する。原木ナメコは土に直接原木を倒伏してあるので、収穫するとゴミが付いてきてしまう。しかも、ネバネバのゼラチン質にゴミがくっついてしまうと取りにくい。
加えて、この時節の水道の水は冷たいときている。凍えながら水洗いしながらゴミを取っていく。ナメコ汁の温かい湯気を想像しながらきれいにしていく。もちろんその後、ナメコ汁にして暖かい僥倖を飲み込む。食べ過ぎると胃が騒ぎだすので控えめに押し込んでいく。冷凍保存にしておけば一年中楽しめる。
ナメコのすぐ近くにシイタケのほだ木場がある。予想通りシイタケがぎっしり「花」が咲く。天候が悪いので天日干しができない。そこで、急いでお世話になっていた知り合いに送る。ほだ木もそろそろ使命が終わるので味もいま一つになっているがそれでもけっこう肉厚だ。来月早々、ほだ木の整理をしなければならないがなかなか腰が上がらない。裏の畑の隅には今年の4月にいただいたコナラの原木にシイタケの白い菌糸が見えた。これは来年の秋には期待できそうだ。ほだ木が途切れず毎年のように確保できているのがうれしい。ありがたい。さっそく、鍋に入れる。