山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

世界を変えたアーティストは朝霜だった

2019-11-30 19:33:11 | 風景

 いちだんと寒くなった朝の目覚めだった。意を決して飛び起きてみると、和宮様が「なんということか、外は銀の世界にかわっておるぞ!」と言うではないか。さっそく、サンダルのまま外に出てみると仰せの通りの銀世界になっていた。いつもの癒しの緑なす風景と秋の紅葉とが見えるはずだったが、赤い絨毯ならぬ銀の絨毯が敷かれていた。

      

 紫モクレンの葉も霜で縁取られている。春に咲く冬芽は固く寒さを防御している。背景の枯草の荒れ地は真っ白な雑草絨毯が敷き詰められている。歩いていても霜柱を潰す音感が快感となり、寒さに勝っている。

       

 ふだんは服に付いてしまうひっつき虫、こと「コセンダングサ」の実が白く変身していた。今年はこのコセンダングサの猛威に手を焼いていたが、この変身は容認できる。この銀世界は心傷む光景も消去してくれる。かりそめのアーティストは世界を一色に染めることで閉塞の世界は変ることを示唆してくれる。

       

 地に近い所に精力を伸ばしているハーブの「ペパーミント」は白い髭を伸ばしていた。これをちぎってカップに入れて熱湯を注げば髭は消えてしまうというわけだ。そのうちに、陽が昇り雲もなくなり空はジャパンブルーに塗られていった。一瞬にして世界を変えてしまう朝霜アーティストの神業に目を瞠る。裏庭のヤーコンやパプリカの葉はすべて萎れてしまった。早く収穫しなきゃと思っていたが遅かったー。

 

コメント
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