障子に張り付いていた3cmほどの小さな蛾を発見。あまりきれいとは言えないが、模様が魅力的だった。しかし、それが光の加減で黒っぽい所がホノグラムのように青く見えた。しかもカビのように見えた模様の波型が意外に斬新だった。しかしながら、名前を調べたがなかなかわからない。やっとそれは、「ウスヅマクチバ」(ヤガ科)であることをつきとめる。
名前がちんぷんかんぷんだったので、漢名を探したがこれも難航。なんとか当局の捜査網を借りて、「淡褄朽葉蛾」と書いてあるのを見つけ出す。翅の先端(ツマ)が淡い薄色ということらしい。「朽葉」は枯葉のような色模様。漢名から成虫の特徴がわかるがカタカナではわからない。反対に漢名だけでは読み方がわからない。
ことごとくなんで漢名が駆逐されてしまったのかが理解できない。蝶もキノコも植物も漢名で表現してくれるとなるほどと納得がいくことが少なくない。なお、成虫はクヌギ・コナラの樹液を吸汁する。