
夜の明かりは絶好の目標なのだろうか。
赤褐色のシジミチョウくらいの大きさの蛾がやってきた。
それは「オオウスベニトガリメイガ」(メイガ科)であるのがわかった。
人間にとっての灯りは希望を獲得していく歴史でもあるが、蛾にとってのメリットはあるのだろうか。
メイガの幼虫はいわゆる「シンクイ虫」で、野菜や果樹の芯を食べてしまう害虫でもある。
渓流釣りをやる人はこれを餌にする。

外来植物のオオキンケイギクにやってきた「キハダカノコ」も蛾の仲間。
翅の鹿の子模様が美しい。
からだの色が鮮やかな黒と黄色のコントラスト。
蜂の擬態なのかも。

さらにそこにやってきたのは、おしゃれな「ベニシジミ」。
シジミチョウのなかでもひときわ目立つ色彩。
シジミチョウをカメラに収めるのはむずかしいが、食事どきはチャンス。
人間も同じだね。
食べること希望を持つこと、これは生きる条件でもある。