赤ずきん
2011年/アメリカ=カナダ
閉所の中の愛憎
総合
70点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲の映画化の難しさは、既に『テンペスト』(ジュリー・テイモア監督 2010年)で述べた通りであるが、別の意味で同様のことは童話にも言えるだろう。誰もが知っている、‘骨組み’だけある物語の‘膨らませ方’は意外に難しいと思う。
敢えて赤ずきんを成熟した女性にした本作は、とりあえず『テンペスト』の、原作のシェイクスピア作品において男性だった主人公プロスペローを女性のプロスペラに変更したように成功していると思う。
ヘンリーの父親であるエードリアンと、ヴァレリーと姉のルーシーの母親であるスゼットに裏切られた男、あるいはロクサーヌの告げ口によって裏切られた女、そして愛するヴァレリーに狼と疑われて刺された男など、深い森に囲まれた閉鎖的な村において増幅される愛憎の中で裏切られた人間が‘人狼’と化す設定も良く、その究極として‘近親相姦’を描いている点も衝撃的であるのだが、文化の違いで日本ではそれほどインパクトが無いようである。
「少女時代」ら所属事務所の会長、欧州音楽界に韓流紹介(聯合ニュース) - goo ニュース
先日、少女時代の日本で発売されたシングルを聴いて驚いてしまった。たぶん日本人で
あるならば誰でも気がつくことであろうが、日本でのデビューシングル「GENIE」の最初の
フレーズの「お呼びですか?」の部分が宇多田ヒカルがよく使うメロディーとそっくりだった。
声までそっくりだったので、思わず笑ってしまったのであるが、この部分だけに限らず、
少女時代の楽曲には宇多田ヒカルを意識したようなメロディーが散見される。これが
少女時代が所属する事務所、SMエンタテインメントの李秀満(イ・スマン)会長が唱えている
「文化技術(CT)理論」であるかどうかは分からないが、勿論パクリということではなくて、
よく研究していると言うべきであろう。実際に、KARAの楽曲を聴いても同様のことは
感じないからである。宇多田が音楽活動を休止している現在、絶好のタイミングであろう。