SUPER8/スーパーエイト
2011年/アメリカ
‘変わり者’から‘個性的’へ
総合
100点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
「早くも2011年最高傑作」と謳われているものに大抵ロクなものは無いのであるが、『SUPER8/スーパーエイト』に関していうならば、それを否定する要素は無いように思う。
主人公のジョー・ラムの母親が、勤めていた鉄筋工場の事故で亡くなった1979年2月1日から物語は始まる。ヒロインのアリス・デイナードにも母親がいないのであるが、この物語で重要なことは母親の喪失よりも父親の圧力だと思える理由は、ジョーやアリスがお互いの父親に交際を禁じられるのみならず、やがて現れる、白いルービックキューブのような物体から身体を作り上げる宇宙生命体がアメリカ軍によって長い間監禁されていたからである。
母親の死から4ヶ月後にジョー・ラムは友人たちと中断していた映画制作を始める。しかしこのメンバーたちはみんな変わり者で、ケアリーは爆弾を作る趣味を持ち、ジョー自身もフィギュアや模型を作る趣味を持っている。そして映画を撮るということは、そのような‘オタク’たちが集まってするようなことである。発売されたばかりの‘ウォークマン’で好きな音楽を一人で聴くということさえ、当時は変わり者と見倣されていた。
宇宙船の故障で地球に不時着してしまい、ただ宇宙船を修理して帰還したかったのにアメリカ軍に監禁された上に調査の名の元に拷問を受けた宇宙生命体が怒り狂って‘首謀者’のネレク大佐を殺す気持ちは理解できる。宇宙生命体が地下に巣くって人間や電気を集めている有様はまるで‘オタク’のようである。だから宇宙生命体がジョーを捕まえて対峙した時に、ジョーが「悪いことも起こるけれども、君はまだ生きることができる」と言った言葉の意味を同じ‘オタク’として宇宙生命体は理解することができた。宇宙生命体はそれまで培っていたエネルギーを駆使して、あらゆる金属を寄せ集めて、宇宙船を作り出して帰還していく。そしてその光景を見ていたジョーやアリスも大いに刺激されてゾンビ映画を完成させるのである。
‘オタク’がこれほど優しく美しい寓話として描かれたものを私はいままで見たことがない。
パターンは4つ? 自己啓発本との良い出会い方は?(R25) - goo ニュース
自己啓発本と呼ばれているものは読むだけ時間の無駄だと思う。例えば、パターン1の
「願いは叶う!十分強く願いさえすれば」という文言は、もしも願いが叶わない場合は、
「それは願いの強さが十分ではなかった」と言われればそれまでであるし、パターン2の
「無意識を有効に使おう」という提案は、思い通りにならないものが無意識なのだから
意味がない。自分の時間を上手く使える人は自己啓発本を読まなくても有効に使っている
はずだし、自分に“強み”があるならば最初から使っているのである。私がお薦めする
唯一の“自己啓発本”は勢古浩爾の『ビジネス書大バカ事典』ぐらいである。もちろん
自己啓発本のバカバカしさを確認するためである。