原題:『BAD LANDS バッド・ランズ』
監督:原田眞人
脚本:原田眞人
撮影:北信康
出演:安藤サクラ/山田涼介/生瀬勝久/吉原光夫/大場泰正/淵上泰史/縄田カノン/前田航基/サリngROCK/天童よしみ/江口のりこ/宇崎竜童
2023年/日本
愛すべきワルたちの物語について
「ピカレスクロマン」と呼ばれる本作で描かれていることは、殺人や虐待など残虐なシーンに、例えば、520万円を引き出させた高齢女性を巡る主人公の橋岡煉梨(ネリ)の詐欺グループと警察の心理戦や、実の父親でもある高城政司を殺した後に彼の事務所でただ実印と銀行の暗証番号を探すネリと矢代穣(ジョー)や、2憶円という大金を海外に送金するためにネリと林田がパソコンのキーボードを叩くだけという「脱力」シーンをその合間に加えることで緩急をつけ、クライマックスで起こるジョーの行動(ツンデレ?)や上松(曼荼羅)の行動(偽装の幻覚症状?)の意外性を伴い、固定カメラを基本としながらハンディカメラの様々なイレギュラーな画面を取り入れ、ラストのネリの疾走感まで、これぞ映画だと感嘆してしまう。
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