MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

田中みな実について

2011-06-19 00:04:39 | Weblog

「許され女子」ってどんな子? 「なぜか大目に見てもらえる女子」の目撃談(escala cafe) - goo ニュース

 “許され女子”という言葉があることを初めて知ったのだが、私が知る限りで最強の

“許され女子”はTBSアナウンサーの田中みな実だと思う。「さんまのSUPERからくりTV」

でしか彼女を見たことがないが、いまどき珍しいいわゆる典型的な“ぶりっ子”で

南海キャンディーズのしずちゃんが怒り心頭に発するのは理解できる。鍛えた拳で

ぶん殴りたい気持ちもよく分かる。寧ろこのような女を殴るために拳を鍛えてきたはずだと

言ってもいいくらいであるのだが、しかし残念ながら殴るだけ無駄なのである。田中みな実

ならば拳で殴られて死んで、地獄に落ちたとしても、ちゃっかり閻魔大王の隣に座って

満面の笑みで酒を注いで、「一気 一気」と手を打って囃し立てているだろう。


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『テンペスト』 70点

2011-06-18 23:58:03 | goo映画レビュー

テンペスト

2010年/アメリカ

ネタバレ

ダイアローグの尊重の弊害

総合★★★☆☆ 70

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 確かに主人公を、前ミラノ大公プロスペローからプロスペラと女性に変えて、一人娘のミランダに対する母性を焦点にしたことはユニークだと思うし、プロスペラが手なずけた妖精エアリアルの、昔の日本の特撮映画のようなレトロ感溢れる描き方も個人的には悪くないと思うのだが、いつものウィリアム・シェイクスピア劇の映画化のようにダイアローグを尊重する余り、映像に活気が出ないため、船が沈むからといって『パイレーツ・オブ・カリビアン』のような、あるいは妖精が出現するからといって『ハリー・ポッター』のような活劇は期待出来ず、必然的にいつものように衣装デザインを褒めるしかなくなる。ラストでプロスペラとキャリバンが睨み合う理由がよく分からなかった。
 ウィリアム・シェイクスピアの劇をエンターテイメントとして見せるならば、例えば、『禁断の惑星(Forbidden Planet)』(フレッド・マクラウド・ウィルコックス監督 1956年)のように、『テンペスト』を大胆に翻案する必要があると思う。


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国会議員の偏った能力

2011-06-18 00:05:51 | Weblog

所得・相続税も増税、消費税10%明記 一体改革最終案(朝日新聞) - goo ニュース
子ども手当、民主党内で苦渋の決断へ…玄葉氏(読売新聞) - goo ニュース
生活保護打ち切り「よく知らない」 松本防災相(朝日新聞) - goo ニュース

 民主党の政権公約(マニフェスト)の金看板である子ども手当の抜本見直しが所得制限

も含めて全体的には減額の方向へ向かうらしい。他方、省庁横断で被災者支援を進める

ための「被災者生活支援チーム」のチーム長である松本龍防災担当相は17日の記者会見

で、福島第一原発事故による仮払い補償金や義援金などが収入とみなされて生活保護を

打ち切られる問題について「よく事実を知らない」、「(収入かどうかの)切り分けもちょっと。

義援金は私の分野ではないので」と語っている。支給されるべきお金はなかなか国民に

支給されていないのに、「2015年度までに消費税率10%まで引き上げ」という与党の

方針を早々に決めることができるのは、明らかに国会議員の能力として偏っていると思う。


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『星守る犬』 80点

2011-06-17 23:00:05 | goo映画レビュー

星守る犬

2011年/日本

ネタバレ

独身の勧め

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 いつもの‘犬’の映画だと思って見ていたが、ナメていた。作品冒頭の、主人公の奥津京介の祖父が、ひまわり畑を見せるために寝たきりの祖母の寝室の壁を壊すシーンからして『イキガミ』(2008年)を撮った瀧本智行監督らしく荒く、その後の人物描写も酷い部分が多々見受けられる。例えば、おとうさんが、助けた男の子に裏切られて、財布に入っていた現金を持ち逃げされた話を聞いた川村有希が「おじさんのようなお父さんが欲しい」と言った後に、「その男の子と友達になれそう」と言う。確かに自分の父親に虐待されているという境遇が似ているとはいえ、やはりどのように考えてもおとうさんの有り金を持ち逃げした男の子に有希が好意を持つことは考えにくい(もちろん役柄であっても川島海荷には知的であって欲しい)。ハッピーがバーベキューをしている見知らぬ家族に走り寄って行った際に、野犬と間違われて薪を投げられて頭に怪我を負うのであるが、このシーンの伏線となる、飼い主のおとうさんの家族とバーベキューをしたシーンにおいて、ハッピーは家族に走り寄って行ってなかったために、有効な伏線になりえていない。
 私は撮影の際にはハッピーは大変だったと感じるが、物語においては西田敏行が演じたおとうさんに同情してしまう。おとうさんは出しゃばらない人で、妻や娘に対して好きなようにさせていたにも関わらず、リストラされた後はまるでゴミ扱いで、離婚されてしまう。そしていつの間にか妻と娘は仲良く暮らしている。
 この作品を通して言えることは女性が非常に‘強く’て、男性が‘優しい’ということである。主人公の奥津京介が人付き合いが苦手で、読書好きの独身であることを勘案するならば、この作品の暗黙のメッセージは幸せになりたいのであるならば、男性は独身を貫くべきであり、結婚するくらいならば犬を飼えということである。‘婚活’が叫ばれる昨今、この‘反時代的’なメッセージを私は高く評価したいと思う。


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誰が感謝を忘れているのか?

2011-06-17 21:46:39 | Weblog

広島市長、被爆者に「感謝を忘れてる人がいる」(読売新聞) - goo ニュース

 広島市の松井一実市長が16日に被爆体験記を執筆した被爆者の男性と市役所で面会

した際に男性が「爆心地から4キロ離れたところで『被爆者』というのは後ろめたいものが

あった」と語ったのに対し、「一番ひどいのは原爆で死んだ人。残った人は死んだ人に

比べたら助かっとる、ということをまず言わんのですね」などと応えたことに対して、広島県

「黒い雨」原爆被害者団体連絡協議会の高野正明会長に「国の専門家会議が援護区域

見直しを進めている中で水を差す発言」と抗議されたことで、17日夜、被爆者団体との

懇談会で「(発言が)間違いだと言われるのは納得がいかない」と話しながらも、「被爆者

援護が国民の『分かち合い』で成り立っていることへの感謝を忘れてはならない、との趣旨

で話した。誤解を与えたことにはおわびしたい」と釈明してしまった。個人の道徳の問題を

一般論として語ることは必然的に誤解が生じることは常識として理解しておくべきであろう。

具体的に誰が“平和”を利用して言論の自由を阻害しているのかを語るべきなのである。


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“集団ヒステリー”の定義

2011-06-16 00:17:02 | Weblog

自民・石原幹事長、脱原発を「集団ヒステリー」(読売新聞) - goo ニュース
反原発は「集団ヒステリー」 自民・石原幹事長(朝日新聞) - goo ニュース
菅原文太、政府に注文「原発国民投票を」(サンケイスポーツ) - goo ニュース
原発凍結賛成は94% イタリア国民投票、開票終わる(朝日新聞) - goo ニュース
伊首相、最大のピンチ 国民投票で敗北、不信任にも現実味…(産経新聞) - goo ニュース

 1940年9月27日に日本はドイツとイタリアとの間で日独伊三国同盟を締結した。

やがて状況が不利になり、1943年にイタリアが連合国に降服し、1945年5月にドイツ、

そして8月15日に日本が降服することになった。時は流れて、話は脱原発に変わる。

いち早くイタリアは1987年に、ドイツは2000年に脱原発政策に転換し、イタリアは

改めて原発再開の是非を問う国民投票で反原発派の票が9割以上に達した。ところで

日本の話であるが、前回では“集団ヒステリー”で戦況を見誤って2つの原爆を落とされて

しまった。自民党の石原伸晃幹事長によると、イタリアの国民投票で原発反対派が多数

だったことは“集団ヒステリー状態”であるらしい。石原伸晃は若いから昔の事を知らないの

だろうが、原発推進と脱原発のどちらが“集団ヒステリー状態”なのか再考するべきだろう。


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『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』 90点

2011-06-16 00:13:13 | goo映画レビュー

X-MEN:ファースト・ジェネレーション

2011年/アメリカ

ネタバレ

‘チャールズ’という謎

総合★★★★☆ 90

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 『XーMEN』と、傑作『キック・アス』(2010年)を撮ったマシュー・ヴォーン監督がタッグを組んだのだから、面白くないはずがないと思っていたが、期待に違わぬ出来だった。
 『キック・アス』は子供たちと父親との関係を巡る考察であったが、本作はナチスによって母親を殺されるエリック・レーンシャーと、何故か写真でしか登場しない母親を持つチャールズ・エグゼビアという、母親との関係に関して対照的な主人公たちをメインに添えているが、やがてエリックの母親を殺したセバスチャン・ショウが彼らの前に立ちはだかる‘父親’として戦うことになる。
 しかし本作の中心人物はチャールズ・エグゼビアになるだろう。チャールズは他人の心が読めるのであるが、私たち観客はエリックの気持ちは理解できても、チャールズの本心がよく分らないため、チャールズが人間の側に付く動機がはっきりしない。チャールズの気持ちが分らないミュータントたちがエリックに従うことになる。
 物語は1962年に実際に起こったキューバ危機の‘偽史’を装い、アメリカとソ連がミュータントを共通の敵と見倣して、共闘する皮肉と、セバスチャン・ショウという共通の敵を失った後に、親友であったチャールズとエリックがそれぞれプロフェッサーXとマグニートーと名前を変えて敵対するという皮肉が、本当にミュータントなのか、あるいは強力な超能力を持つ下半身不随になった人間なのか謎のままでいるチャールズを中心にコントラストに描かれることで、いい加減さと理解の不可能性の狭間で揺れる正誤を明るみに出している。


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アイドルグループという“起業”

2011-06-15 00:03:34 | Weblog

ぴゅあふる・綾川、重傷!テレ東収録で事故(サンケイスポーツ) - goo ニュース

 それにしてもアイドルグループというのは今は無数にあるようで、「ぴゅあふる」という

アイドルグループの存在を私はこの記事で初めて知った。しかし現在はAKB48が

圧倒的な人気を誇って、「モーニング娘。」はもはやかつてのような勢いはなくなっており、

オーディションでメンバーを入れ替えても、まだ“卒業生たち”の方が人気がある。

「ももいろクローバー」もあまり盛り上がる気配がなく「ももいろクローバーZ」と改名して

頑張っている有り様である。驚いたのは「中野腐女シスターズ」で、“腐女”と名乗っている

くらいだから、売れるつもりはないのかと思っていたら、先日『さんまのスーパーからくりTV』

に出演していて、どうも売れたいらしいようである。結局アイドルグループというのはある種

“起業”だから、名刺代わりになるようなヒット曲が出ないとメジャーになる事は難しいと思う。


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『クロエ』 80点

2011-06-15 00:00:09 | goo映画レビュー

クロエ

2009年/カナダ=フランス=アメリカ

ネタバレ

目眩く性の倒錯

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 主人公の産婦人科医のキャサリン・スチュワートと大学教授の夫のデビッド・スチュワートは長年連れ添っている理想的な夫婦に見えるが、キャサリンは長い間、夫との性交渉がないことに不満を感じていたようで、夫の誕生日にサプライズパーティーをしようとしたが、その日に夫が帰って来なかったことから、夫が女子学生と浮気をしているのではないかと疑いはじめて、産婦人科医という立場上、男性との出会いがないキャサリンは心穏やかではいられなくなる。
 ところでクロエ・スウィーニーなのだが、彼女が娼婦なのかどうかよく分らない。分かっていることはクロエが自分の母親の形見のようにして所持している銀色のヘアピンをトイレでわざと落として自分の母親のような女性を求めていたことである。クロエは完全なマザコンであろう。
 キャサリンは自分の夫の素行を調べるためには、敢えて見ず知らずの人間である方が後腐れがないと考えて、クロエに頼んだのであろうが、さすがにクロエが‘女性’目当てであることなど想像すらしていなかったであろう。すっかりクロエの作り話を信じてしまったキャサリンは夫が抱いた(と思った)クロエを抱いてしまうのであるが、これはレズビアンというよりもフェティシズムであろう。同様のことはクロエがキャサリンの息子のマイケルとキャサリンの寝室でセックスする時に、キャサリンの服や靴を見ながら興奮していることにも当てはまる。そしてラストでクロエはうっすらと微笑みながら自分の肉体を滅ぼすことで自ら‘物質化’し、キャサリンに自分の銀色のヘアピンを‘愛させる’のである。このような性の倒錯の描写が秀逸だと思う。


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窓ぎわの“トッド”ちゃん

2011-06-14 00:10:19 | Weblog

小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明 スーパークールビズは革命なんだな (日経ビジネスオンライン) - goo ニュース

 全くスーパークールビズとは関係のない話なのであるが、記事の中の「でなきゃ、じきに

やめるつもりでいる半端者。窓際のトッド・ラングレン」という言葉が気になった。これは

正確に言うならば小田嶋隆の言葉ではなくて、小田嶋が話している相手の言葉であるが、

“窓際のトッド・ラングレン”が、私の知るロックミュージシャンのトッド・ラングレン(Todd

Rundgren)であるならば、トッド・ラングレンが今や“半端者”として認識されていると

いうことに驚かされた。決してメジャーなミュージシャンではないが、1985年にリリース

された、彼の声を多重録音で制作した『ア・カペラ(A Cappella)』は誰にも真似ができない

傑作であるし、彼が結成したユートピア(Utopia)が1985年にリリースした『POV』も

間違いなく傑作であるはずで、プロデューサーの仕事も勘案するならば切りが無くなる。

そんなトッド・ラングレンが今や“半端者”だなんて、とても私は認めることはできない。


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