嬉しい気配り

今晩は芯から冷える。こんな日、先付に温かい小吸物が出てくると客は素直に嬉しいと思う。魯山人が順番に拘らず、いきなり小柱入りの茶碗蒸しを出したように。

気配りのできる人の料理はやはりおいしい。材料が揃わない時でも頑張ってそれなりの物を出す。知恵と腕を使う料理人はこの地にはあまりいないのがつらいところだ（笑）

小松菜の中華丼風

水につけてふやかした干し海老・キクラゲ・ホタテを小松菜・タマネギ・ニンジンと一緒に胡麻油で炒める。ここに海老の戻し汁を加え、醤油・砂糖・オイスターソースで味を調え、最後に水溶き片栗粉を入れてトロミをつける。ご飯の上にかけて完成。

中華丼にしては頗る貧弱であるが、素朴なおいしさがある。豪勢にしたければ、生の海老、イカなどを惜しみなく使うとよい。餡かけはやはり冬向きの料理だ。