「ひらの寿し」のもう一軒先を左に曲がると「中華料理屋」が見える。そのすぐ近くに妙な造りの建物がある。一階は洋風だが、二階は純和風になっているのが面白い。
二階の丸窓がいかにも「遊里」という感じで、窓の桟は竹で拵えているのが判る。旧特飲街の建物の多くはカフェー調(表は洋館の雰囲気で中は和室)である。
そして派手な色彩の細かいタイルが丸柱に張られているのも特徴の一つだ。とにかく目立つことを第一目的にした色の選び方に私は苦笑した。「寺島保育園」の南側に位置する大きな建物にはブルーのタイルが使用されていた。
「鳩の街商店街」の目抜き通りから一本東に入った筋にはモザイクタイル装飾の家(かつての娼館)が数多く確認できた。