年末に突如リリースされたレッド・ゼッペリンのブートレッグ。昨年一大ブームとなった「OLYMPIA 1969」と同内容であるが、鬱陶しくてたまらなかったフランス人DJのコメントが1枚目には入っていないのがミソ。
「ジミー・ペイジは最初からギターが下手だった」と勘違いしている人達にぜひとも聴いてほしい。エディ・ヴァン・ヘイレン級の凄腕だったとは決して言わないが、並以上の実力が昔は確かにあった。
1969年秋というとバンドの人気は鰻上りの時期で非常に熱い演奏をしている。ペイジの身勝手なリズム感を堪能するには最適のCDだ。久しぶりにパリ公演を通して聴き、器用なジョンジーがいたからこそレッド・ゼッペリンは大きな成功を収めることができたのだと感じた。
ペイジと顔が瓜二つの「高見のっぽ」さんは晩年に一花咲かせた。「本家」にももう少し頑張ってもらいたいところだが、才能と情熱が失われた現在では到底叶わぬ夢である(笑)