寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

「鳩の街」に残るカフェー調建築(その3)

2008年12月12日 | 

最も有名なカフェー調建築の前に立ち「流石に金をかけている」と呟いた。表玄関は和の雰囲気だが、側面に設けられたドアは完全に洋風の造りになっている。

重厚な造りのドア

バルコニーにもたれ掛かる女性を思い浮かべた

赤線に特有のバルコニーを持つ家。遊女は2階から帰る客を見送ったという。今ではバルコニーに布団を干した光景をよく見かける。使用目的は時代とともに大きく変わるということだ。

東向島1丁目にあった廃墟

私は更に目ぼしい物件を探して歩いた。少し東の方へ行くと行き止まりで廃墟があった。一目でかつて娼婦が働いていた店だと分かったが、扉に「ステンドグラス」がはめ込まれているのを危うく見落とすところだった。鮮やかな緑が印象的な「木の葉」のデザインが見事だ。

ステンドグラスの入った扉に注目!

ギラギラした遊里の文化を作り上げたのは業者・売春婦・客だけではない。建物の装飾を担当した人達の仕事にもっと焦点を当ててもよいと私は思う。タイル貼りやステンドグラス職人の技術には本当に惚れ惚れする。「原色の街」における「陰の功労者」は彼らであろう。

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「鳩の街」に残るカフェー調建築(その2)

2008年12月12日 | 

カフェー調建築は東向島1丁目23~24辺りに集中している。入口付近に散りばめられた原色のタイルを見て私は「ケバケバしい」と思ったが、当時は斬新な装飾で好色男の目を引くには最適だったのだろう。

入口が複数ある家

かつての遊び場は民家となり、狭い路地に自転車が多数置いてある。都電が廃止されてから自転車は生活必需品になっているようだ。自転車に乗って「鳩の街通り商店街」を走るご婦人方の運転の乱暴なこと、これには参った(笑)

赤線全盛期は「原色の街」だった

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする