畑から抜いてきた大根はみずみずしい。スーパーの干乾びた大根では通常茎や皮を捨ててしまうのだが、これはすべて食べられる。大根から葉の部分を切り落とし、塩を加えた沸騰水に潜らせる。
冷水に移して色止めし、よく絞る。1cmの長さに刻んで胡麻油で炒める。続いて酒・濃口醤油・味醂を加えて汁気がなくなるまで加熱する。仕上げに煎りゴマを振る。
新鮮な大根葉は甘い。茹でた葉と茎を炊き立てのご飯に混ぜ込んで「菜飯」にしたのも私は好きだ。料理の基本は無駄を出さないこと。無駄をいっぱい出して法外な金を取る料理屋をかっこいいと思うような「愚か者」に「侘び寂び」を語る資格はない(笑)