青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

Speed&Kindness

2017年11月11日 09時12分39秒 | つくばEX・関東鉄道

(モノを失くして黄昏て@つくばエクスプレス守谷駅)

水海道の駅前でサイフとPASMOを落としたことに気づいた我が息子。本人的には私が持っていると思ったらしく、最初は私がなじられる事に(笑)。ってーか、TXの守谷では本人が改札にタッチして出場しているのは間違いないのだから、TXか関鉄かどちらかのイベント会場で落としたのであろうな、と言う事は容易に想像が付く。と言う訳で関鉄の水海道&TXの守谷の両駅で遺失物の届を提出したのでありますが…この時点での届け出はなし。そりゃそうか。待っていてもしょうがないので、遺失物の届けが出れば連絡をいただけるよう手配してから帰宅の途に。


サイフの中にはPASMOもそうだけど、孫かわいさにジイちゃんからせしめたいくばくかの小遣いも入っていたので、本人ショックを受けているか…と思いきや「またPASMO作ればいいじゃん!」とかアッケラカンと抜かしやがってあまり物事の重大さに気づいていない模様。まあこの歳でカネの大事さとかその他モロモロがあまりピンと来ないのもしょうがないのかもしれないけど、それじゃあ困るのでキチンと叱ったらさすがにションボリしてしまったようだ。

まあ結論から言うと、家に帰り着く寸前でヨメさんから携帯に電話が掛かって来て、「いま守谷って駅から(息子の)おサイフの件で電話かかって来たんだけど!」ってな訳で無事にTXの守谷駅に遺失物として届けらたらしい。家に帰ってから電話掛けたんだけど、ものすごい済まなそうに「原則としては引き取りに来ていただかなければならないのですが…」と言われた(笑)。どうやらヨメは「守谷」という駅を知らず(そらそうか)、向こうも「どちらにお住まいなのか」という事実確認は終わっていた模様。


一応元現場にいたので、遺失物の引き渡しは基本的には現地かお忘れ物センターに流してそこで確認してもらうというのは基本なのは承知している。のだが、もう一度守谷までってのは遠いよな(笑)。それを察してか、「TXにはどちらからご乗車になりますか?」と聞かれたので、たぶん地下鉄で都内を抜ける感じだから北千住であることを話すと、「では北千住の駅に連絡しておきますので、そこで『守谷での遺失物の引取』の旨をお申し出下さい。引取乗車証を発券していただければTXの運賃分はかかりませんので…」とご丁寧な対応をいただきました。そうそう忘れ物の引取とかやむを得ない事情では特例の乗車証が発行されるのであった。


翌朝早々、子供が寝ている時間に家を出てまずは北千住へ。言われた通りに駅員氏に申し出ると、前日のうちに守谷から話が回って来ていたようで、発券してもらった「忘れ物引取券」を持ってTXへ。このキップがなければ、北千住~守谷間720円×2=1,440円のお支払いとなるのであるから「制度の案内のあり・なし」はもの凄い重要である。自分が現業手伝ってた時その辺りの案内キチンとやってたかな?と聞かれると汗顔の至りでありまして、だいたい「お忘れ物センターに電話して下さい」で済ましてたような気がする…(笑)。


はからずも2日連続でTXの爆速130km/h運転を体験するワイ。ちなみに今回のようなどこで落としたか分からない遺失物ではなくて、降りた駅での「今乗ってた電車の網棚にカバン忘れちゃった!」系のお申し出の場合は、駅員は即座に申し出の内容を確認してその当該列車のスジからその列車を捜索できる停車駅を判断し、その駅に遺失物の内線を打って車内捜索の手配を取るというのが案外ウデの見せどころなのでありました。ホームでたまに「〇号車、お忘れもの捜索でーす」なんてやってるのがそれです。中間駅はホームに立哨の人間立ってないからだいたい先の主幹駅に頼むのが常なのですが、タッチの差で捜索が間に合わなかったりするとその先その先とどんどん伝令を回して行かなければならないのでやってる方もなかなかスリリングな作業です。


2日連続の守谷駅。既に北千住から連絡が行っていたのか、駅では何事もなくすんなりと無事に息子のサイフ&PASMOを回収。中身のお金も抜かれておらず、拾われてそのまま駅に届けられていたようだ。どこで拾われたのかまでは分からなかったのだが、ひょっとしたらTXのイベント会場で撤収作業中に係員の方に拾われていたりとかそんな感じだったのだろうか。必要以上の言葉は交わさなかったですけど、本人確認のための免許証の住所を見られながら「昨日の今日で遠いところはるばる大変でしたねえ…」的な感じがあってお互い若干の苦笑いが(笑)。


困っている時に丁寧な対応をされれば、そりゃあ人間ですから恩義じゃないけどその会社に対するイメージは良くなってしまうもの。息子の遺失物が無事に戻って来た感謝もそうなんだけど、我が身の不手際に対応をしていただいたTXの現業社員の方々の丁寧な案内と仕事ぶりについても重ねて厚く御礼を申し上げる次第であります。本当にありがとうございました。
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