(梅香崎橋@横浜市西区平沼)
今年の冬はことのほか寒かったから、桜が咲くのは遅いだろうと勝手にタカをくくっていたら、ここんところの暖かさで一気に爆発するように咲いてしまった。こんなに一気に咲くとは思わなかったが、一気に咲き過ぎた桜と言うのはどのみち長くは持たないもの。木曜金曜はこんなクソ忙しい3月の年度末にどんどん咲くんじゃねえよ!とブチブチ恨み事を言いながら仕事をしておりましたが、この状況では今週を逃せば南関東での桜の見頃撮り頃は終わってしまう事は明白。そうなると週末で天気の良いのは土曜日だけなので、家庭内の事情とか関係なくもう出るっきゃない@土井たか子(古い)って事で桜を撮りに出掛けて来ましたよ。昨日も帰って来たの23時過ぎで正直疲れてたんだけど、子供は元気にアタクシを叩き起こす土曜日の朝。オトーサンは行くけど、じゃあお前も行くかい?と聞いたら、「行く行く~♪」と言う返事なので朝飯も食わずに出発。
子供が来るなら撮りモノは京急一択、京急の桜と言えば日ノ出町~黄金町の大岡川の桜が有名ですが、まずは戸部の石崎川に来てみました。京急電車が横浜の駅を出て、クネクネとカーブを曲がりながら高架に上がり、旧平沼駅の跡を通過して戸部の駅へ滑り込む直前のあたり。この石崎川ってのは相鉄の西横浜駅の辺りから帷子川と分かれて、横浜駅の東口でまた帷子川に合流するバイパス的な水路なんですが、ここも川沿いの桜並木に京急がうまく絡んでくれる桜の名所でもあります。一時期この辺りで仕事をしていた事もあり、それなりに地理には明るいんですよね。
横浜駅の東口からも歩いて10分ちょっと程度の場所ですが、戸部っつー街はなんか進化から取り残されて古びているイメージがある。MM21地区の再開発の影に隠れてしまったエアポケット的な街だったよね。一番のお立ち台になる梅香崎橋では、撮り鉄に混じって通りすがりの人達もスマホでシャッターを切る光景も。浚渫工事が行われているようで、思いっ切り台船が川に置かれているのは閉口だが、まあこれも風景の一つって言う事でw
川にしなだれかかるように咲く桜の花。横浜~戸部間はカーブが連続するためそんなに京急もガツガツ速度を上げては走らないので、車窓からもゆっくりと花見が楽しめる事でしょう。戸部消防署の火の見櫓、川を囲うように立つマンションからは、この時期いいアングルが組めそうだなあ。
河原柳もすっかり若葉の芽吹きの時期、青空の下を2000系エア急が行く。最近子供が覚えた京急用語は、「えあきゅう」「ぶるーけいきゅう」「せんけい」「ろくまんけい」。600系がなぜか「ろくまんけい」になってしまっているのだが、何回訂正しても直してはくれない(笑)。お前60000系言うたらMSEやないかい!特急ロマンスカーまぐろ1号三崎口行きとかどないやねん!そもそも軌間が違うやろ!と突っ込んではみたものの…(ネタにマジレス)
そして、2100系と1000系の見分けがあまり付いていないので、どちらが来ても「せんけい!」と言う。まあ顔は同じだからねえ…もうちっと頑張りましょう。お銀の者は明確に1000系と分かってはいるようなのですが。
600系+お銀の快特12連。まだ快特の12連が走ってる時間なんだね。ちなみに子供は
連結部分が大好きで、トカ線スカ線なんか見てると連結部分を見つけては「あっ!かっしゃんだあ~♪」と言う。「かっしゃん」と言うのは言わずもがな、連結の際の擬音の事なのですが、
クリスマスに買ったはや&こまのプラレールで覚えたようです。Youtubeでも増解結の映像大好きだもんなあ。配属の希望は文庫か新町で出しとけよと言ったら「?」みたいな顔をしていたがw
子供といると親も色々と学んだり思うところがあったりするものですが、そう言えばアタクシも子供の頃は相模大野に行くたびに連結部分まで走って行っては、急行箱根湯本行きと片瀬江ノ島行きの増解結作業を見学していたものです。最近色々な所でこの親にしてこの子ありみたいな言われ方をするのだけれども、この点に関しての全責任は私にあり、全く否定するものではございません(笑)。まあこれも今のうちの話であって、幼稚園や学校に行くようになればこんな時代の思い出なんかすっかり忘れて他の事に夢中になるのだから。それをどうするのかはコイツの人生が勝手に選ぶ事であって、親は脱線しないように見てやるだけしか出来ないのだから。
見てばかりいると乗りたくもなるようで、「けいきゅうホーム行きたい」と言いだした。
戸部のコインパーキングに車をデポして向かったのは、お次の桜ポイント京急富岡。撮影地まで行くのには富岡の駅手前にあるトンネル上の山を越えて行かなければならんのだが、これが横浜市内とは思えない峠道。サミット部分には手堀の切通しなんかあったりして…ひょっとしたらいわく由縁のある古道だったりするのかしら。
次回へ続く。