(「らしさ」のある中吊り@京成電車)
電車の中吊り広告ってのには「らしさ」があってしかるべきですが、谷津遊園なき今京成沿線の夏の水遊びっつーたら昔も今も酒々井のちびっこ天国だあね。もうウン十年も前に我孫子に住んでたじーちゃんに一回こっきり連れて行ってもらったのが記憶にあるんだが、確かじーちゃんちに集金に来てた新聞屋がチケットくれたんだっけな…夏の風物詩「京成花火ナイター」の広告といい、いかにも夏の京成電車って感じの「らしさ」ある中吊りのような。
あまりにも暑くて目が覚める日曜の朝5時、冷蔵庫を開けても飲み物がないので近所のコンビニに出掛けて5時半。エアコンを効かせてぶらっと朝のドライブ、海老名の外れの田園地帯で、厚木の側線に留め置かれた相鉄電車が出勤して行く風景を一枚。モヤってるけどもう少し大山の稜線が出れば悪くない構図じゃないかと。
家に帰れば子供が母親よりも先に起き出していて、「どこ行ってたの!?」と追及された(笑)。朝のニュースでは今日も猛暑日…まーたエアコンを一日付けて昨日同様引き篭もる一日なのかなあ、とぼんやり朝飯を食っていたら、子供が出掛けたいと言う事なので出掛ける事にする。母親は暑いから具合悪くなっちゃうよ!なんて言ってたけど、子供にしてみりゃ折角の週末に全く鉄分を取れないのが我慢できないらしい。相鉄で横浜へ出て、京急快特で品川方面へ。ってかノープランだがどこまで行ってみるか。
とにかく外が暑いので、品川で降りる気もなく何となく泉岳寺まで乗り通す。2100は泉岳寺より向こうに入ってくれないので隣のホームの電車にお乗り換え。お、京成電車。子供にはあまり馴染みのない車両だけに「佐倉」と言う行き先も新鮮な模様。この丸目四ツ目の表情がいかにも京成電車だなあと言う顔付きの3600系。ただウダウダと都会の地下を走り、押上から地上に出るとスカイツリーが見えて子供のテンションが上がるw
何の脈絡もなく京成高砂。いつの間にか金町線のホームが2階に上がっていた事に衝撃を受ける。三方向それぞれの出発信号機を見てたら子供が「どこへ行くの?」と。うーん、そう言われても…なんか車内が涼しいから、今日はとりあえず電車に乗っていたい気分(笑)。次が成田スカイアクセス線経由のアクセス特急だから、それ乗ってみましょうかwアクセス特急成田空港行きは新柴又を過ぎると、やおらノッチが入っていかにも新線らしい掘割+トンネル+高架をぶっ飛ばし始めた。鎌ヶ谷の梨畑、千葉NT周辺のアホみたいにでっかいイオンだのカインズホームだのの量販店群が跡形もなくすっ飛んで行く。線形も良くおそらく常時120km/hの高速走行だろうが、この猛暑でモーターが焼け付くんじゃないかってくらいの悲鳴に近い音を出すので車内はかなりうるさい(笑)。子供との会話もついつい大声にw
そんなアクセス特急も、途中でスカイライナーの退避があったりします。あっちは160km/hだからさすがに成田までは逃げ切れないようですな。印旛日本医大を過ぎて、車窓には青々とした田園風景と印旛沼の姿。バットを投げ込むと、短くバットを持って土橋(ヤクルト)が現れると言う伝説があるそうですが(笑)。成田湯川を過ぎ、駒井野信号場でJRと合流すると車窓にはアプローチに入る航空機も見えたりしてなかなか楽しい。京成高砂から約45分、成田空港着。
成田空港で飛行機でも見て行こうと思ったのだけど、ここで息子が色々と用足したり飲み物あげたり何やかんやしてたら時間がなくなって来たのと、さすがは国際空港だけあって改札出ると手荷物検査を受けないといけなかったりで煩わしい。おまけに子供が用が済んだら「おなかすいた」とか言い出すのでパスモだけタッチしてとんぼ返り。1,700円もかけて来たと言うのに何もしとらんやん!(笑)。帰りのアクセス特急は親子ともどもクーラーの効いた隅っこ席で爆睡(朝早かったからね)。気が付いたら東松戸を出ておりましたw
さて、京成高砂からは元来た浅草線方面へのルートで帰っては面白くないので、上野行きの普通に乗ってみました。なんか上野~青砥の間って「古き良き京成」っぽい雰囲気があっていいよね。特に堀切菖蒲園から欄干の低い荒川放水路の鉄橋を渡って、いかにもな下町の家並みをやたらカーブするオンボロの高架線から眺め降ろす関屋・千住大橋・町屋・新三河島あたりの風景がさ(笑)。と言う訳で町屋で降りてみる。つーかメシだよメシ。
とりあえず猛暑の中1秒たりとて歩きたくないので、駅至近のファミレスで水分&栄養補給。ファミレスの窓越しに眺める気温36度の町屋駅前を行き交う人々と、そんな人々と歩みを合わせてゆっくりと尾竹橋通りを渡る都電荒川線。そうです、ここは都電の通る街でしたな。
水分補給も完了し、町屋駅前からクーラーの効いた都電に乗り込む「えぇ~みの~わぁ~ばしぃ~行き、発車しまぁ~す♪」と独特の節回しの運転士さん、チンチン!と鐘を鳴らして荒川の路地裏を冷やかせば、あっという間の三ノ輪橋。荒川区内の線路際にはバラの花が植わっていて写欲をそそる荒川線、終点の三ノ輪橋の風情は在りし日の都電の匂いを強烈に感じさせる昭和レトロ。
三ノ輪橋駅前の暗いアーケードをくぐり、地下鉄の三ノ輪駅。トーキョーメトロとは言いたくない、あくまで「営団地下鉄」らしき低い屋根のうす暗がりのホームに進入するは東武20000の南栗橋行。すぐさま地上に出て南千住の手前で眼下に広がる隅田川貨物駅を見れば、子供が「あっ!EF64と65が止まってる!」と素早い反応。国鉄型ヲタなんでしょうか(笑)。スカイツリーラインから半蔵門線に主役の座を譲り、すっかり日陰の身になった北千住のヒビチョクホームに降り立てば時間はもうすぐ15時前。そろそろ家に帰りますか。
と言う訳で神奈川県央の我が家までは、MSEメトロはこね23号を奮発してやったw
北千住の千代田線のホームって、なんか雰囲気変わんないよな。
悲しいほどガラガラな車内はクーラー効きまくってて非常によろしい。
子供の横でウトウトしながら地下鉄区間を抜けると、代々木上原では大雨でした。