青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

桜は、まだかいな。

2016年03月30日 22時43分50秒 | 京浜急行

(ファースト・インプレッション@京急新1000型1800番台)

開花宣言は出ましたが、今年の桜は宣言直後にガッツリ冷えてしまったせいなのかなかなか咲いてくれません。最近はいつ見ごろを迎えても良いように常時カメラを持ち歩いてたりするのですが、特にカバンから取り出すこともなく往復すること度々。南関東の桜の名所はこの週末に桜祭りを予定しているところも多いようですけど、都内の早い場所を除けばいいとこ8分咲きくらいじゃないのかな、と言うのが私の見立て。そして関東だけ北東気流の流れ込みで週末ドメるというサイクルはいい加減どうにかしていただきたい。

今日もカメラを持ったまま重い思いをするだけになりそうだなあと思いきや、帰り際に京急の新車新1000型の1800番台がエア急運用に入っているのに気付いて捕獲してみました。3月アタマから運用しているのにちゃんと見たのはお初でしたね。基本的には新1000系のシステムを踏襲しつつ、ステンレス車でありながら全面フィルム貼り。慣れちゃいましたけど、銀1000のややもするとお下品なギラギラってのは登場当時やっぱり気になりましたのでねえ。そして大きな違いの正面中央の貫通路ですが、これがあるおかげで何となく北陸本線とかで走ってるJR西の521系風味が入ってるような気がしません?w


おまけ:品川発のウイング号の送り込み回送中の台鐡ブルスカ。文庫の3番に入るか4番に入るか知らなかったんだけど、4番に入られちゃったんで撮りづらくなってしまった。昼間とは異なって夜の水銀灯に照らされる色合いもなかなか美しいもの。車掌氏の持っていた仕業票をチラと見たんだが、この回送は久里浜検車区を19時半くらいに出て、品川までの間に文庫と平和島で退避するようですね。いずれにしろ、近々にコイツを桜と絡めて撮るのが直近のささやかな願いなのであります。
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春、門出の日に

2016年03月26日 22時42分40秒 | JR

(小さな支線のトピックス@小田栄駅開業)

今朝は朝もはよから北海道新幹線の開業のニュース、全国的に鉄道のダイヤが変わるそんな記念すべき日。最近はダイヤ改正ごとになくなるもの・消えていくものばかりを追い掛けては死んだ子の年を数えるような過ごし方をする事が多かったので、今日はちょっぴり春らしく、新しい門出を迎えた駅を見て来ました。こんな路線に新駅が!と誰もが驚く、尻手から浜川崎までの南武支線に生まれた小田栄駅。本日開業。


朝方はどんよりしていた南関東、昼からは春らしい日差しに道すがらの桜もポップコーンが弾けるようにポロリポロリと花を咲かせ始めました。横浜へ出て八丁畷に京急の普通で向かうのはお決まりのパターン…階段を登ればそこに跨線橋代わりの殺風景なホームが広がるのがいつもの八丁畷。言わずと知れた貨物のメッカ、乗客より撮り鉄のほうが多い時もあるくらいの駅ですが、今日は新駅効果か結構な乗客の数。ヲイヲイ、南武支線だぞ?という感じ(笑)。

 

今日も普段通りに、205系の1000番台が2連で尻手と浜川崎を行ったり来たり。いつもなら川崎南部の工業地帯らしく酒をひっかけたおっさんたちと、川崎新町にある県川(県立川崎高校)の学生連中と、そこに普段のウチらみたいなヒマな乗り鉄がプラスされる程度が土曜の昼下がりの南武支線ですけど、今日は新駅効果か2両では混み混み。ワンマン運転のところを安全対策でツーマンに増やしての運転です。

  

新設された小田栄駅は川崎新町と浜川崎の間に作られた2面2線の駅。その昔、小田栄にあった工場の跡地(確か昭和電線電纜の川崎工場)に現在はマンションとイトーヨーカドーを中心とした商業施設が出来てまして、今回の新駅はここら辺に住んでる新規住民への利便性を図るために開設されました。ちなみに昭和電線電纜の川崎工場の前の通りは「市電通り」と言いまして、昭和44年までは川崎駅から路面電車が走ってましたね。


駅は踏切を挟んでホームが互い違いに配されておるのですが、鉄道の駅と言うよりはそれこそ路面電車の電停っぽい。この駅を分かつ踏切は真ん中にX状の四差路の交点があるという非常にトリッキーな形をしてまして、昔から交通整理が難しい踏切だったんですが、新駅の開業で余計しっちゃかめっちゃかになった感あるな。踏切への誤進入を警戒して北側の道はかなり手前に遮断桿を配した小田栄の踏切、時ならぬ新駅開業フィーバーで今日は警備員が踏切番を務める羽目に。

 

踏切が閉まってやって来たのは南武支線らしいEF65PF牽引のコンテナ貨物。踏切の向こうにいるのが川崎南部と鶴見周辺ではおなじみの臨港バス、川崎駅から浅田の富士電機を結ぶ路線が小田栄の駅前を通ります。この地区の交通は市電廃止後は専らバスが中心で、貨物がメインの南武支線は本数が少ないこともありあまりアテにされる存在ではありません。川崎駅に直接出れるわけでもないしね。今回は朝夕の増発も含め、通勤路線化を視野に入れた改革の一環みたいなんですが、果たして。


今日は駅のホームも人でごった返しており、あんまりよく観察することも出来ませんでした。まあ板一枚のホームに上屋が掛かってて、出入り口には簡易式のカードリーダーがあるだけ。切符の券売機もありませんからさして話すこともありませんけれども(笑)。新しい駅を作ると全社的なシステムの変更が必要なため(運賃計算とか)、そもそも駅の扱いとしては隣の川崎新町駅と同じになっているのだそうで。個人的にはこの駅で貨物を撮るとどんな構図が取れるのか!と言う事に興味があったのですが、もうちっと人が来ないときにそこら辺は確認してみたいなと。

新駅開業に伴い、上下ホームの間にあるセブンイレブンが鉄ヲタで大繁盛。
たぶん今回の新駅開業で一番恩恵を受けるのはこの店だと思うw
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ブルスカの 復権告げる 台鐡色

2016年03月25日 21時58分13秒 | 京浜急行

(台鐡カラー!モーニングウイング@津久井浜)

四日市でDDを追い掛け回した後は、今月はこの車両ばかり追い掛け回している。最近は1057Fことイエローハッピートレインに押されて、単なるブルスカでは特にギャラリーも集めなくなっていたように思うのですが、この「ブルスカ&台鐡カラー@2133F」は久々にブルスカの復権を告げるスマッシュヒットのラッピング。期間限定塗装というのもプレミア感を高めているみたいなんですけど、結構遠くからこの車両を撮りに来ている連中が多いのも驚きますね。まあ春休みのヒマそうな学生が大半ですけど(笑)。


一応もうすぐ当初の予定ラッピング期間である1ヶ月が近付いてるんですけど、どうなんでしょうねえ。せめて大岡川の桜が散るまでくらいは塗装を剥がすのを待ってもらえはしないだろうか(笑)。こんだけ注目を集めていると言う事は、京急の本社も気付いていると思うんだけど。そして結構京急はその辺りのネタについて寛容な会社じゃないかと信じているのだが。


小松ヶ池の河津桜はすっかり散り、若葉が伸びて早くも新緑の趣。終着駅の三崎口へ向かってのラストスパート…バックには遠く久里浜の火力発電所の煙突が見えます。ここの構図はタテにするかヨコにするかいっつも迷うのだけど、花もないからタテで詰め気味にしてみました。そう言えば先週京急は正式に油壷への延伸計画を断念したらしいですね。小網代の森を巡って環境保護か開発かとグダグダしているうちに、いつの間にか三浦半島は高齢化と人口減少が顕著になりまして、投資をするフィールドではなくなってしまったというのが正直なところでしょうか。


風の噂ではこの「京急×台鐡」のカラーリング、現地台湾の鉄道ファンにも結構な関心を持って伝えられているようです。逆に台湾国鉄でもお偉いさんが京急色の電車を走らせようじゃないか!とか言ってるとかいないとかで。確かイエローハッピートレインの時も、京急を黄色に塗ったら西武電車に似てるね→じゃあ西武も黄色い電車を京急みたいに赤く塗ってみようか?→西武9000系レッドラッキートレイン爆誕と言う一連の流れがありましたけど、今度はさしずめ国際試合におけるホイッスルの後のユニフォーム交換のごとき光景が京急と台鐡で行われるのでしょうか。としたら、それはそれでめでたい事なのでしょうね。そんな事をつらつらと書いてふと京急のHPを覗いたら、


と言う事で6月上旬まで延長すんのかよ!しかも今日発表したのかよ!(笑)。そして6月上旬までって事は当然ながら5月下旬に久里浜工場で行われる京急ファミリーフェスタを見越しているのは間違いなく、このカラーリングで堂々と展示されるのでしょうね。下手すりゃこのカラーリングに味を占めて年度替わり早々にメーカーへBトレとかグッズ系の発注飛んでるかもしれんね。ヲタクの気持ちを掴むのも上手だけど、ヲタクにカネを使わせるのも上手な会社だからねえw
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早春賦

2016年03月23日 21時34分33秒 | 小田急電鉄

(菜の花に乗って@栢山~富水間)

春は名のみの風の寒さ。開花宣言こそ出たものの桜の蕾はまだまだ寒風に身をすくめているようです。おそらくこの感じだと南関東は4/2の週末が満開になるのではないかと睨んでいるのだが、ここのところ気になるのが天気のサイクル。3~4月ってのは週末ごとに天気が悪くなるサイクルにハマりやすい季節でもあり、そして天気の10日予報なんかを見てるとどうもそのサイクルに入ってるんじゃねーの疑惑がある。去年も出掛けた東栢山の菜の花畑、天気予報とは真逆の北東気流の流れ込みでドメドメの天気、それでも明るい菜の花の上を滑るようにVSEが駆け抜けていくのでありました。
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最後の寝台特急

2016年03月23日 19時00分00秒 | JR

(最後の寝台特急@サンライズ瀬戸・出雲)

北海道新幹線の開業を前に一週間青函トンネルを閉鎖して最終作業を行うとかで、カシオペアと急行はまなすがこの先週末ラストランを迎えました。正直カシオペアは従来型の寝台特急ではなく、急行はまなすについては青森~札幌間と言う正直あまり身近でない場所の列車だったものですからそう思い出と言うほどのものもないですね。唯一大学一年生の時に急行はまなすに乗ったことがあるのだけど、青春18きっぷで祖父母の住んでいた千葉の天王台の駅を早朝に出て、延々と常磐線と東北本線を乗り継いで行ったのよね。22時ごろに青森に到着し、急行はまなすの自由席に転がり込んで一路北海道を目指すも、真夜中の函館で大雨のために抑止されたあげく朝7時に運転が打ち切られたという苦い思い出がある(笑)。思えば、あの時いわきの駅でうにめし弁当を買って、455系のボックスシートに座ってのんびりと駅弁を広げていた辺りは原発事故によって未だ鉄路が寸断されたままだ。時代は流れる。

とりあえず今回のダイヤ改正で客車型の寝台特急・急行は完全に駆逐され、車体が新しいのと、稼働率が高いのとでしばらくは安泰そうな電車型のサンライズ瀬戸・出雲のみとなりました。この285系がもうちょっと量産されていれば夜行列車の体系も違ってたかもしれないね。なくなる前にとっとと子供と乗りに行きたいものです。
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