青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

日本シリーズってさ

2010年10月30日 17時17分35秒 | 日常
教室で、袖口にイヤホン通して、ほおづえ付いたふりしながら聞くもんだよね。
その日だけ、窓際の奴と席を代わってもらったりして、教師に「どうしてお前がそこに座ってんだ」とか言われてさ。

とりあえず昼休みは普段は全く付き合いのない放送部の奴に放送室入れて貰って、両軍のスタメンから一回の表裏くらいまでを見て、放課後は仲のいい野球好きの先生とやはり野球好きの友達連中と職員室で桟敷作って見てたよな。いつも舞台は夕陽に染まる所沢、篠塚がセンターフライで工藤がバンザイ。
修学旅行中、土壇場で飛び出した杉浦の代打逆転サヨナラ満塁ホームランに、トランジスタラジオを聞いていたヤクルトファンの寺岡くんがいきなり京都の街中で絶叫したのもいい思い出だ(笑)。

今年の日本シリーズ、地上波で放送のない初のシリーズだと言う。野球の人気凋落論者は笑いが止まらないんだろうけど、そう言う時代を懐かしく思い出すのであります。まあそもそもナイターで視聴率と放映権料を稼ごうと言うNPBの目論見で全試合ナイター化がスタートした経緯がある訳で、ゴールデンの枠を地上波が斜陽のプロ野球に割く時間はないよと言うなら、ここはひとつデーゲーム開催に戻したらどうか。
そもそもBS・CSおよびケーブルテレビの普及によりコンテンツが分散し、個々人の趣味も多様化している中でみんなが同じものを見る時代ではない。この辺りは紅白と同じようなものなのでしょう。特にパ・リーグの場合、福岡仙台札幌と地域色が強すぎる球団が多いですからね。そもそも日本中を相手にするマスな商売から離れてコアに地域に溶け込むような球団経営に軸足を移している訳で、そこで全国放送と言われてもなかなか厳しい。まあクライマックスシリーズに引き続きNHK-BSにお世話になりますが。

そんな中で喜びに沸いている放送局もある訳で(笑)。
やっぱ解説はクラさんなの?
メインコンテンツのカラオケ大会の番組よりは視聴率取ってくれよ、と思いますが(笑)。
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BIRD’S EYE

2010年10月27日 22時36分10秒 | 日常

(画像:妙高高原スカイケーブル)

苗名の滝の周辺みたいに山に入っちゃえばそれなりに色付いてはいたんですが、麓の紅葉はちょっと物足りないので高度を上げてみる事にしました。妙高高原最大の観光リフトですが、そもそも妙高高原自体にそこまで観光客が来ないせいか閑散としたものです。それでも一応紅葉シーズンですからそれなりに客はいたんだろうなあ。最初料金が1,800円と言われて「それなりに取るのね」と思ったのだが、11分の空中散歩は高度を上げるごとに広がるパノラマ。俯瞰の景色ってのは魅力的なものです。何より疲れないのがいいね!(笑)。


苗名の滝を後に妙高高原を山襞に沿って走ると現れるのがこの「いもり池」。その名の通りにイモリがたくさんいたのが名前の由来だとか。蓮の葉が無数に浮かぶいもり池の風景は高層湿原の趣。白樺の林と灌木の繁る池のほとりをぐるりと回る遊歩道が整備されておりますが、一周10分とお手軽散策には持って来い。「山を映す静かな水面」と言う風景は私も方々で見た事がありますが、フォトジェニックなものです。地元の老人会が写生大会をやったり、クラシックカメラをかついだ年配のカメラマンがいたり…鷲が翼を広げたような妙高山の長い稜線を、広角で一杯に切り取ってみました。この辺りが紅葉して来るのはあと1~2週間はかかりますかねえ。


んで、妙高高原スカイケーブル。最初はリフト型のものを想像していたんですが、これは開閉扉が付いたゴンドラ型。それもそのはずで地上からは結構な高さの位置にロープが張られていてちょっとスリリング。出来ればアクリルの板なしで下界の景色を見たいものですが、それでも右に左に広がる白樺の紅葉と、標高が上がるにつれ上越平野の向こうに遠く見はるかす日本海は絶景かな。


山頂駅の標高は1200m余。霞の向こうにさっきドライブして来た野尻湖が見えます。麓と比べると空気の冷たさがグンと上がっており、体感的にはもっと標高が高いような感じを受けます。標高が上がると空の青さがさらに際立って、山から降りて来る冷たい風はもう秋の終わりを思わせるもの。まあこの辺りの標高ではもうひと月も行かないうちに雪に覆われるのでしょうが…この山の斜面は冬場は赤倉温泉スキー場となります。妙高赤倉ってーと北信地方では白馬に次ぐくらいのネームバリューがある有名スキー場ですな。思えば昔は私も新宿に夜な夜な集まって、クソ狭い夜行バスに揺られてスキーなんか行った事もありましたね。まだ上信越道なんか開通してない頃の話でしたから、真夜中のおぎのやドライブイン@横川でトイレ休憩して、まともに寝てない頭で朝からスキーなんかやってましたね。今思うと正気の沙汰じゃないですがw
そう言えば私長い事家で新聞を取ってないんですが、冬季の新聞の天気コーナーの横に「雪と氷」という各地方のスキー場の積雪深を表示する欄はまだあるのでせうか??


山頂駅と言ってもスキー場の中なんで、今の時期はゲレンデとおぼしき伐採された斜面に沿って散策を楽しむ事が出来ます。でっかい段ボールの切れっぱし持ってきたら結構楽しいかもしれない(笑)。とりあえず草っぱらに座って北信のパノラマを堪能し、妙高山への登山道の入り口で見つけた赤倉清水で喉を潤してから山を降りると致しましょう。


長野県から新潟県にかけては、こんな感じで冬のスキーシーズンの間合いに観光リフトを運行している所が結構多いですよね。ただ、スキー人口と言うのも相当減っているようで、バブルの残り香がまだあった92年の1770万人をピークに今や半分以下になってしまってどこも大変らしい。92年の冬って事はメジロパーマーが有馬記念を逃げ切った年になるのだが、裏の阪神ではメインの勝ち馬がネーハイビクトリー(六甲S)、最終は西浦のサダマーサーですか…渋いのう(笑)。92年の冬のヒット曲なんかを検索してみるとZOO「Choo Choo TRAIN」なんかがありまして、そう言えばこれってJR東日本がガーラ湯沢を作った時のCMソングだったよね、と。時は流れて平成22年、リゾート系の仕事ってのはまさに景気の動向を真正面に受ける産業ですからねえ…まあ今さら私をスキーに連れてってでもサーフ&スノーって訳でもないのでしょうが、ここにも最近ブームの「若者の○○離れ」が影を落としているのかもしれない。

サダマーサーって名前を見た人は100%「♪きょーねんのあーなたのおーもいでがー」って口ずさんでしまうと思うのだがいかに。
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錦秋・信州・写真集

2010年10月24日 10時04分41秒 | 日常
 

(画像:久し振りの上信越道)

信州方面に行くのには我が家からだと中央道が多いんですが、今回は北信方面なんで上信越道を。久し振りに走ったけど、上信越道ってのはさすがに中央道と比べて新しいせいか高規格ですよね。写真の横川の高架橋とか上田ローマン橋とかの長大高架橋で一気に谷を渡って、八風山とか五里ヶ峯みたいな長大トンネルで一気に山をブチ抜いてる。中央道を在来線とすると上信越道の敷設ルートのそれは新幹線的で、圧倒的に線形がいいので速度を一定にして走りやすい。ただ松井田妙義から佐久までの碓氷越えの区間だけはなんか圧迫感があるような。妙義山の不気味な山の形とやたら霧が発生する&カーブの見通しの悪さがそうさせるのでしょうか。今回は八王子ICから圏央道~関越道~上信越道のどっかで降りるかなあなんて思いながら、第一候補の上田菅平IC(上田交通と蓼科菅平方面)を何となく通り過ぎ第二候補の須坂長野東IC(長野電鉄と志賀高原方面)を華麗にスル―し、何となく山の色が紅葉っぽいのを確認して信濃町ICでウインカーを出しました。八王子から信濃町って中央線で行けば1時間くらいじゃねーの?(笑)。○○○○があるかないかでだいぶ印象の変わる(以下略

 

と言う訳で今日は黒姫・妙高ダブル高原ぶらり旅。朝のうちは曇っていたのだが、日が昇るにつれて空気が乾き、雲の消えていい感じのまさに秋晴れ!今年の秋って意外にジメジメしてスカッ晴れがないですが、世の中温暖化で温度が高いから水蒸気も発生しやすいのではないのでしょうか。信濃町ICを降りて田園地帯から見はるかす黒姫山と、そして道端に佇むナウマン象の像。象の像って紛らわしいな。ここ信濃町にある野尻湖のほとりでナウマン象の一匹分の化石が発掘されたって話は有名ですわな。なんか小学校の時の教科書に載ってた記憶がある。

  

そんなに大きな湖でもないだろうって事でまずは野尻湖一周ドライブ。夏ならもうちょっとキャンパーなんかがいて賑やかなのかもしれませんが、今は静かな湖畔です。それだけに空の青さと透明な湖水が美しい。フライフィッシャーの人がポーンと湖に仕掛けを投げたりしてます。ちなみに湖畔を一周する道路はありますが、意外に樹木が多くて視界が利かないのでそこまでの爽快感はなかったのが残念。山中湖みたいにずーっとレイクビューの一周道路がある湖ってのは珍しいんですよね。長野県と群馬県との県境に野反湖ってのもありますが、緯度的に似たような場所にあるんで間違えやすいですよね。そうでもないかw

  

ぐるっと野尻湖を一周し、今度は妙高の方へ。黒姫も妙高も独立峰ですが、妙高は独立峰の成層火山が爆発で吹っ飛んでしまったのでギザギザの山容に見えます。思わず「♪妙高 妙高 妙高妙高妙高 朝から妙高~」と不謹慎な某マーチを口ずさみながら日本百名瀑にも選ばれた「苗名の滝」へ。両峰を源流とする関川が何気に長野県と新潟県の県境になってまして、この吊橋の右側が新潟県上越市、左側が長野県妙高市になります。野尻湖ではまだ色付きがなかったけど、この辺りはちょこっと紅葉が始まってますね。砂防ダムがちょっと無粋ですが。

  

苗名の滝へは、駐車場から砂防ダムの脇を階段で上がって登山道を5分程度と、今年の夏に行った秋山郷の大滝とは比べ物にならないくらいアクセスが良いのがいい滝です(笑)。関川の上流部、妙高山と黒姫山の境を成す玄武岩の柱状節理の岩肌を穿って太い一本の筋で豪快に流れ落ちる水量豊かな男性的な滝だが、地元の人の話では雪解けの時期になるともっと水量が多くなるらしい。バックの紅葉もまだ青葉が残る中に黄色と赤が混じりフレッシュな感じを受ける。この滝は別名「地震滝」と言われたそうで、水の落ちる音が轟く様が地鳴りのように感じられたからなんだとか。ちなみにこの上にも苗名二の滝、三の滝、四の滝と続くようですが、他の滝は見る事が出来ません。


いや~、それにしてもきれいなものですね。
滝は色んな場所で見てますが、青空と紅葉と滝がここまで揃ったコラボレーションもなかなかない。
日本百名瀑ってどのくらい見ているんだろう?と思って数えたらまだ9つくらいしか見てない事が判明。つか百名瀑って言っても歩いてしか見に行けない場所にあるのとかはさすがに山屋でもならなきゃ無理な訳で、百名瀑への道は果てしなく遠いのである。

続く。
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四季ある国の人だもの

2010年10月23日 23時42分36秒 | 日常

(画像:風は秋色)

え~、今日は天気がいいので早朝に家を出て750kmほど走って来ました。先週伊豆半島一周して400km走ってるんですが、アレは家族サービスですので(笑)本日は久々の単独行となりました。特に行く場所は決めてなかったんだが、秋だしそろそろ紅葉シーズンって事で必然的に足は信州方面へ。南東北方面でも良かったんだけど、神奈川県の西部に住むようになってから最近都内を抜けるのが億劫でねえ(笑)。一瞬上高地とか乗鞍あたりも考えたんだが、やっぱり自分の車で行ける場所がいい。標高1200m、気温10℃。山の乾いた風と、降り積もった落ち葉をサクサクと踏みしめる音に秋を感じます。

松中もいいけど、ちゃんと自然からも風物を感じたいものです(笑)。
四季ある国の人だもの。
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親子の会話

2010年10月22日 23時08分57秒 | 日常
今日帰って来たら、母親が孫の様子を見にウチに来ていた。まあ来てくれて面倒を見てくれれば嫁さんもちょっとは楽が出来るからウエルカムなんだけど、挨拶もそこそこに「ロッテの底力は凄い、それに引き換えジャイアンツは情けない、特に坂本は今すぐ腹を切って死ぬべきである」みたいな事を言って来た。おいおいいつからあんたは又吉イエスになったんだ、と思わざるを得ないのだが、申し遅れましたがウチの母親は結構な巨ヲタなのですよ。

元はと言えば野球は大して詳しくないフツーの主婦であったはずなのだが、まあ私の実家では野球がやってれば野球を見ていた家。新聞も住んでる地域が故ほぼ讀賣を取っていたのですね(勧誘員のアンちゃんを揺さぶる名目で朝日に変えていたりはしたのだけど)。んで、まだまだ我々が実家に居た学生の時分では地上波でも普通に毎日巨人戦をやっておりましたんで、まあ私も兄もそうなのだが、野球には一家言あると言うかそれこそわりかし理屈っぽい所がありまして。野球を見ながら今のプレーはどうだとかこの継投はどうだとか、まあ見てれば見てるだけウンチクをぶったれながらのテレビ桟敷だった訳です。最初はふーん程度の感想だったものだが、そんなこんなで洗脳してしまったのかどうかは分かりませんがいつの間にやらフツーの主婦は父親が曰く「ウチの原監督」と言わしめるだけの知識を身に付け、夜な夜な「クルーンにはアッタマ来ちゃった!」とか「なんで結果が出ないゴンザレスを使い続けるのか?」とやり場のない怒りを振りまいているのである。そう言えば先週今週とパのCSをぶっ通しで見続けてたら、さすがにウチの嫁も代打に福浦が出て来た時には「この人ツルツルの人でしょ?」と言うようになったから、嫁も10年後には「小宮山の継投はクソ」くらい言っているのかもしれん。つーか福浦を見てツルツルの人って子供のように無邪気に残酷な事を言うなよ!(笑)。上杉達也ばりに「信じられないだろ…同い年なんだぜ?」と言ったらクリビツテンギョウでしたが。

最近はシーズン中もたまーにドーム見に行ったりしてるみたいで、私なんかよりもよっぽど野球をライブで見ているようだが、とりあえず一個でも勝って良かったね母ちゃん。ベンチで喜怒哀楽を出さずマスコミにひねくれたコメントしか吐かない落合がとにかく嫌いな母ちゃん、木佐貫のトレードに「あんないい人をどうして」とか「エドガーはさっさとクビにしろ」とか球団の事情より個人の感情が先走る辺り、原監督と言うよりナベツネだと思うのだが(笑)。そんな母ちゃんは帰り際に「原は亀井にどうしてあんなにこだわるのか!?」と言う疑問を置いて行った。

すまん、俺にはよく分からんw
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